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新たな挑戦 「Tindustry」発足

福岡県古賀市に本社を構えるアトラス化成株式会社は、1984年の創業以来、プラスチック成形業界で実績を重ねてきた企業です。そんなアトラス化成が2023年6月に新たに発足したのが「Tindustry」プロジェクトです。これは、プラスチックの技術を応用し、特に錫（すず）に注目した新しいものづくりの試みです。

プラスチックと錫の新しい関係

アトラス化成は、プラスチックと錫の融点が近いことに気づき、これを機に新しい技術の開発に着手しました。「Tindustry」は、これまでの成形技術を基に、自由な発想で革新プロダクトを生み出すことを目指しています。その一環として、6月14日から16日に開催されるイベント「インテリアライフスタイル2023」では、初めて3つのプロダクトを発表します。

1. SUZU 100% INJECTION MOLDING MADE IN JAPAN

「SUZU」は、100%錫を使用した酒器ブランドで、手頃な価格設定が特徴です。抗菌性や高い熱伝導性を持つ錫の特性を活かし、和洋さまざまなテーブルで使えるタンブラーやおちょこを展開します。一般発売は2024年春を予定しています。

2. SUZU ZOO（スズズー）

「SUZU ZOO」は、環境保全にも取り組むプロダクトシリーズで、リサイクル錫を用いた絶滅危惧動物の置物を展開します。これにより、動物たちの存在を身近に感じつつ、環境問題について考えるきっかけを提供します。一般発売は2023年秋の予定です。

3. MUSSUZU（マッスズ）

「MUSSUZU」は、一見ユニークな錫のリンゴです。このプロダクトは、実際のリンゴを潰すために必要な力を再現しており、贈り物やトロフィーとしても楽しめる商品です。一般発売は2024年春を予定し、将来的には全国の力自慢が集まるイベントも計画しています。

イベント出展について

アトラス化成は、プロジェクトの発表となる「インテリアライフスタイル2023」に出展します。会場では試作品の展示と共に、来場者に向けて新しい製品の魅力を伝えます。一般入場は商談目的のため制限がありますが、注目の機会と言えるでしょう。

企業としての成長

アトラス化成は、地域の成形メーカーとしての位置を確立し、食品安全管理システムの認証も取得するなど、専門的な技術力を背景に、さらなる成長を目指しています。今後もプラスチック技術と錫を結びつけ、新たな価値を生み出す取り組みを進めていく予定です。

「Tindustry」を通じて、アトラス化成がどのように新しい市場を切り開いていくのか、その今後が楽しみです。

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