『いたいの いたいの とんでいけ』の魅力に迫る
2023年10月30日、世界文化社からとよたかずひこの人気「たいそう絵本シリーズ」の第8弾『いたいの いたいの とんでいけ』が発売される。この新作は、痛みを抱える子どもたちに向けた心温まるお話で、泣き声の背後に隠れた豊かな感情を描いている。
絵本のストーリー
物語は、氷の上でよちよち歩きのペンギンがつるっと転び、くちばしをぶつけてしまうところから始まる。泣き叫ぶペンギンさんに寄り添うのは、さまざまな動物たち。彼らは「いたいの いたいの とんでいけ」と、おまじないを唱えながら、子どもたちに安心感を提供する。読者は、痛みや悲しみを吸い取り、心を癒してくれるようなおまじないの力に触れることができるだろう。
この絵本で描かれた「いたいの いたいの とんでいけ」という言葉は、昔から伝わるおまじないであり、親や大人たちが子どもを安心させる際に使われることも多い。痛みを感じた子どもたちが、この言葉を通して、少しでも不安を軽減できるようにという思いが詰まっている。
読者の反響
実際に絵本を読んだ読者からは、温かい反響が続々と寄せられている。幼稚園の主任は「よちよち歩きのペンギンが、くちばしをぶつけているシーンがとても可愛い」と感想を述べ、絵本が観察力を刺激することに言及した。また、2歳児クラスの担任は、「『いたいの いたいの…』と一緒におまじないを声に出してくれる子どももいて、近さを感じられた」と語った。こうした感想からも、絵本が子どもたちにどれほど影響を与えているかが伺える。
絵本の楽しみ方
巻末には、絵本をもとにした遊び方や楽譜、さらには動画につながる二次元コードも収められている。これにより、保護者と子どもが一緒に楽しむための新たな方法が提案されており、絵本の楽しさをさらに引き出している。読み終えた後は、うたって遊びながら、家族や友達と一緒に「いたいの いたいの」と唱えることで、その効果を実感することができるだろう。
発売記念のTシャツも登場
新作の発売を記念し、人気の「たいそう絵本シリーズ」からデザインされたTシャツも登場する。サイズやデザインが豊富に用意されており、親子でリンクコーデを楽しむことも可能だ。このTシャツは、特に書店やオンラインショップで購入可能なので、ぜひ一緒にチェックしてほしい。
著者のプロフィール
著者のとよたかずひこさんは、宮城県出身で、早稲田大学文学部を卒業後、多くの子ども向け作品を生み出してきた。本書の他にも「たいそう絵本」シリーズや「ももんちゃん」シリーズなど、他の名作を手がけている。その独自の視点から描かれる物語は、子どもたちの心に寄り添ってくれるに違いない。
新たな絵本『いたいの いたいの とんでいけ』が、どのように子どもたちの心を癒し、笑顔を生み出していくのか、ぜひとも手に取って確かめてみてほしい。