新たな地域との絆を深める「出張けせんぬま」
2024年7月27日、東京都豊島区にて認定NPO法人Cloud JAPANが主催する関係人口創出イベント「第1回出張けせんぬま」が開催されました。このイベントには、気仙沼市を愛する参加者や、紹介で来た方々、合計45名が集まりました。気仙沼の公式キャラクター「ホヤぼーや」も参加して、温かい雰囲気に包まれたイベントとなりました。
楽しさと交流の場
参加者は約2時間半、気仙沼にまつわる多くの体験や交流を通じて、新たな関係を築きました。イベントの中では、地元特産品を使用した飲食が振る舞われ、クイズ大会も行われ、参加者同士の親睦を深めました。また、特別ゲストとして登場したハチドリ電力の米谷様によるプレゼンテーションでは、エネルギーの選択が環境問題に寄与することについての気づきを与えられました。このような企画は、参加者にとって「電気を自ら選ぶ」という意識を育む機会となりました。
気仙沼からは、株式会社男山本店や合同会社気仙沼からの人事部員も参加し、地域の雰囲気を感じてもらうための支援が行われました。参加者が五感で気仙沼を体験することで、地域の魅力をより深く理解することができたようです。
関係人口創出の取り組み
認定NPO法人Cloud JAPANは、2021年度より気仙沼市で関係人口創出事業を行なってきました。若者の人口減に対処するため、地域との新しい関係を構築することを目指しています。小田切徳美教授の提唱する「関わりの階段」という概念を基にした取り組みを通じ、気仙沼と若者の結びつきを強化しようとしています。
近年「出張けせんぬま」として行なわれるこのイベントは、首都圏で開催されるため、気仙沼に興味を持つ方だけでなく、広く参加者を募ることが容易になっています。小田切教授は、ふるさと納税の一環として関係人口を増やすための手段としての一例にこのイベントを挙げています。今後、若者を主役としたイベントの中で、地域とユーザーのつながりを深めていく計画です。
参加者の声
イベント後のアンケートでは、参加者から多くのポジティブなフィードバックが寄せられました。「気仙沼を愛する仲間と話すことができ、楽しい時間を過ごせました。美味しい料理とお酒に満足しています!次回もぜひ参加したいです」と、好評を得ました。また、他の参加者からは「手作り感とつながり感があり、満足度が高かったです。今後ぜひ気仙沼を訪れてみたいです」という声もありました。
NPS(正味推奨者比率)調査では、参加者が気仙沼を訪れる意欲が高く、+14.3ポイントという結果が出ています。これは、地域に対する関心が高まり、今後の活動における継続的な関係人口の形成に寄与するものと考えられます。
今後の展望
認定NPO法人Cloud JAPANは、今回のイベントをきっかけに、全国での定期開催を視野に入れています。今後も地域との関係を深めるための取り組みを続け、地方創生に貢献していく所存です。これからも、参加者が楽しみながら地域とつながる場を提供したいと考えています。
担当者のコメント
最後に、認定NPO法人Cloud JAPANの代表理事、田中惇敏氏は「記念すべき第1回を多くの方の協力で無事に迎えることができました。今後も全国各地でこのようなイベントを開催していきたいと考えていますので、共同開催のご希望があればぜひご連絡ください」と語りました。このように、地域との深いつながりを求めるイベントは、今後もさらなる発展が期待されます。