コーセーの美の革新
2019-02-01 13:30:03
コーセーが推進するオープンイノベーションの最前線、スタートアップとの共創が生む新たな美の価値
コーセーの挑戦: 美を軸にしたオープンイノベーション
コーセーが6月に始動した業界初のアクセラレータープログラムが、ついにデモデイを迎えました。このプログラムの目的は、社内リソースと外部の力を組み合わせて新たな価値の創造を図ることです。特に、デジタル技術と先端技術を活用した美容の未来を見据え、3つの重点領域においてアイデアを募集しました。
1. テクノロジーを活用したユーザーコミュニケーション
2. 新しい美容サービスの創造
3. 先端技術・素材によるプロダクト・サービス開発
このプログラムには80社以上のスタートアップが応募し、そこから選抜された6つの「共創チーム」が次のステージへ進みました。これらのチームは、各々のテーマをさらにブラッシュアップし、革新的なプレゼンテーションを行う準備を整えました。
デモデイの審査には、コーセーの役員や外部有識者が参加し、評価基準として市場への優位性や実現可能性、協業の意義が重視されました。参加したスタートアップ企業は、自らのビジョンを社会にどう実装するかを示す場となりました。
採択されたMDR社の取り組み
特に評価を受けたのはMDR株式会社です。2008年に設立されたこの企業は、量子コンピュータのアプリケーション開発を行っており、「きれいCAD構想」というテーマでコーセーとの協業を図ります。MDRは、量子コンピュータの技術を活用して、コーセーの70年間の研究開発を進化させ、より先進的な製品作りを目指しています。彼らの目標は、人間とAIの共創によってこれまでにない新たなモノづくりを実現することです。
最終答申会進出企業の実力
デモデイにはMDRの他にも、いくつかの企業が進出しました。株式会社アロバや株式会社Insight Tech、株式会社ASTERISKなど、各社が持つ独自の技術やサービスが、美を追求するコーセーとの相乗効果を生み出すことが期待されています。アロバはネットワークカメラの管理ソフトを扱い、Insight TechはAIを駆使したデータ解析を行っています。また、ASTERISKはラグジュアリー不動産に特化したサービスを展開しており、広い範囲での協業が進む可能性があります。
社内ベンチャーとの連携
本プログラムの特徴は、スタートアップ企業とコーセー社員が共創チームを組んでいる点です。意欲的なメンバーは社内公募によって選抜されており、これにより新たなアイデアが生まれやすい環境を整えています。コーセーは、社員と外部企業の連携を強化し、新市場を創造するための努力を続けています。
今後もコーセーはアクセラレータープログラムを通じて、スタートアップとの共創を進め、多様なアイデアや技術を融合させることで「美」の新たな価値を形成していく方針です。次回のプログラムに向けても広く参加企業を募ることを計画しています。その成果や新たなプロジェクトにも期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社コーセー
- 住所
- 東京都中央区日本橋3-6-2
- 電話番号
-
03-3273-1511