アストンマーティンHeart of Racingが2025年選手権に挑む
2024年11月21日、イギリスのウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンスブランドであるアストンマーティンが、2025年FIA世界耐久選手権(WEC)でのタイトル挑戦に向けて大きな発表をしました。アストンマーティンHeart of Racingチームが、ドライバーにアレックス・リベラス(スペイン)とハリー・ティンクネル(英国)を選びました。彼らは共にアストンマーティンでの競技経験が豊富で、新しいハイパーカー「Valkyrie」の開発にも重要な役割を果たしています。
Valkyrieは、その美しいデザインはもちろん、2025年にカタールで開催される1812kmレースでの世界選手権デビューが予定されています。また、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権においても、同じくValkyrieがセブリング12時間レースでデビューします。
復活する伝説的なレースナンバー
アストンマーティンは、2025年の耐久レーシングシーンにおいて、伝説的なレースナンバー「#007」と「#009」を復活させます。これらは、アストンマーティンがル・マン24時間レースで取得した数々の名誉を象徴するものであり、Valkyrieの出場はその歴史に新たな一ページを加えることとなるでしょう。
さらに、ティンクネルはアストンマーティンに4年ぶりに復帰し、2020年のル・マンにおいてはVantage GTEで活躍し、LMGTE Proクラスで優勝した経歴を持っています。彼は、「Valkyrieプログラムに復帰できたことは感激だ。初期の開発テストでは、車体に力強いDNAを感じた」と語ります。
一方のリベラスは、GTカテゴリーからハイパーカークラスへのステップアップを果たしました。彼は「アストンマーティンというブランドで、耐久レースの最高峰に挑戦できることは一生の大きな宝物だ」と、心からの喜びを語っています。
2025年に向けた準備
アストンマーティンHeart of Racingは、これまでに12,500km以上ものテストを重ねており、各々のパフォーマンスに磨きをかけています。チームは、2025年の選手権に向けたホモロゲーションの準備に移行しつつあります。
アストンマーティンの耐久モータースポーツ部門リーダーであるアダム・カーター氏は、「テストとレースは異なる。競争相手はまったく侮れないが、リベラスとティンクネルは十分に期待できるドライバーだ。彼らがどのように成長していくか楽しみにしている」とコメントしています。
APMの魅力的な未来
アストンマーティンは、将来的にはより持続可能なモータースポーツにも積極的に参加していく計画を進めています。2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げ、ハイパフォーマンスカーの中でも注目が必要な進化の時期を迎えています。
アストンマーティンHeart of Racingは、優れたドライバー陣と共に2025年の挑戦に向けた準備を進めており、Valkyrieの出場がファンの期待をどれだけ高めるか、今後の展開から目が離せません。
今回は、アストンマーティンが耐久レースにおいて、新たな伝説を築く挑戦の始まりを予感させるニュースでした。アストンマーティンValkyrieと共に、歴史的な瞬間が訪れることを楽しみにしています。