金融機関向けサイバーセキュリティ評価サービスが開始

新たなサイバーセキュリティ評価サービスの登場

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社（以下CTC）は、金融機関を対象とした新たなサービス「金融サイバーセキュリティガイドラインスマートチェックサービス」を開始しました。このサービスは、金融庁が策定した「金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン」に基づき、顧客のサイバーセキュリティ管理体制を評価し、具体的な対策案を提供するものです。

サイバー攻撃の脅威と金融庁のガイドライン

近年、金融機関を狙ったサイバー攻撃はますます悪化しており、情報漏洩や不正送金といった深刻な問題が発生しています。このような状況を考慮し、2024年10月に金融庁はガイドラインを策定しました。これには、サイバーセキュリティに関するガバナンスの強化やリスクの特定、攻撃の防御と検知、外部リスク管理に関する176項目が記載されています。これらの対応を行うためには、専門的な知識と評価・分析に関する十分な時間と体制が必要です。

スマートチェックサービスの特徴

CTCの新サービスは、金融庁ガイドラインに基づく176項目に対し、独自のチェックリストを用いて評価を行います。このチェックリストは、ガイドラインに含まれる要素を個別に取り上げ、回答者が適切な視点を持てるように情報を補足しています。これにより、回答のずれを最小限に抑え、より正確な評価が可能です。また、評価結果に基づき、「方針」「実装」「運用」「モニタリング」の視点から課題を分析し、未対応の項目には優先順位をつけてお知らせします。

この評価は約2ヶ月で完了し、具体的な対策案も提示されるため、金融機関は自社のセキュリティ対策を迅速に強化することができます。

バックアップとサポート

さらに、CTCは評価結果に基づき、製品やサービスの選定から運用支援までをシームレスに提案することが可能です。すでに金融庁ガイドラインに対する自己評価を行った金融機関にとっても、このサービスを活用することで自社の取り組みを再確認し、今後の改善に活かすことができます。

企業としての責任

CTCは、今後も企業のセキュリティ向上を目指し、様々なサービスを展開していく予定です。お客様のシステムを安定的に運用し、サイバー攻撃から守るために、必要なサービスを提供し続けることが我々の使命です。金融機関の皆様には、ぜひこの新しいサービスをご検討いただき、強固なセキュリティ体制の構築にお役立てください。