ブルーイノベーションとAeroprobing社、ドローン分野での戦略的提携を発表
ブルーイノベーション株式会社(東京都文京区、代表取締役社長:熊田貴之)は、台湾のドローンメーカーAeroprobing Inc.(新北市、CEO:Lance Kao)との間で、ドローンを活用したソリューションの海外販売に関する覚書(MOU)を締結したことを発表しました。この提携により、両社は日本国内や海外市場でのドローンソリューションの販売体制をさらに強化し、事業の拡大を目指します。
国際市場におけるドローンの需要拡大
近年、ドローン産業は国際的な環境の変化に伴い急速に成長しています。日本と台湾は共にドローン技術で国際的に高い評価を受けており、市場の拡大が期待されています。これまで両社は主に自国の市場に重点を置いてきましたが、急増する国際的な需要に応えるため、広範な顧客層への展開が求められています。
さらに、中国政府がドローン関連部品の輸出制限を進めていることから、世界のドローンメーカーは供給網の見直しを迫られています。このような環境下で、信頼性の高い製品を安定的に供給できる日本と台湾の企業の協力は極めて重要です。
両社の相互補完的な強み
Aeroprobing社は、AI技術やドローンハードウェアを専門に開発する台湾の企業であり、特に東南アジア市場において建設や農業、物流分野での豊富な実績を持っています。日本法人も設立しており、製品開発から販売、サポートまでを一貫して行い、その技術を日本市場にも展開しています。
一方、ブルーイノベーションは、自社開発のプラットフォーム「Blue Earth Platform®(BEP)」を駆使し、多種多様なドローンとロボットを遠隔で統合管理することに特化しています。社会インフラや企業向けに幅広いドローンソリューションを提供し、多くの導入実績から高い信頼を築いています。
この覚書に基づき、Aeroprobing社は製造、販売、メンテナンス、アフターサポートにおける中心的役割を担い、ブルーイノベーションが同社の製品とBEPを結びつけて、ドローン活用の統合ソリューションを開発し、グローバル市場に展開します。両社はそれぞれの強みを活かして、国際的なドローンソリューションを提供する取り組みを進めていきます。
今後の展開と市場競争力の強化
今後は、インフラ点検や災害対応、物流といった多様な分野でドローンの利用が進むことが見込まれ、両社はその分野での事業展開を視野に入れつつ、海外市場での競争力向上に努める方針です。
代表者のコメント
ブルーイノベーション代表取締役社長、熊田貴之氏は「Aeroprobing社との提携を通じて、全球のドローン需要の高まりに応え、各国の課題解決に貢献できると確信しています。アジアが発信するグローバルスタンダードを確立していきます」と語っています。また、AeroprobingのCEO、Lance Kao氏も「ブルーイノベーション社との提携により、両社は強力な連携を築き、アジアのドローン市場で成功事例を生み出す」と述べています。
用語説明
- - Blue Earth Platform®(BEP): 複数のドローンやロボットを遠隔で自動制御し、連携させるためのブルーイノベーション独自のプラットフォームです。
会社概要
ブルーイノベーション株式会社は1999年に設立。ドローン・ロボットを遠隔で統合管理するためのプラットフォームであるBEPを基に、さまざまな点検ソリューションや教育ソリューション、監視・清掃システムの提供を行っています。Aeroprobing社は、航空電子工学技術を駆使したドローンシステム向けの電子制御装置を開発・提供しており、国際市場への展開も進めています。