医療機関のRPA導入
2025-07-18 11:41:08

医療機関がRPAを活用し業務効率を大幅に向上させる背景とは

医療機関がRPAを活用し業務効率を大幅に向上させる背景とは



はじめに


医療業界において、業務の効率化や質の向上が急務とされる中、さまざまな取り組みが行われています。特に、社会医療法人敬和会は、RPA(ロボティックプロセスオートメーション)ツール「BizRobo!」を導入することで、わずか2年で年間8,800時間の業務削減を達成しました。本記事ではその背景や具体的な事例を深掘りし、医療DXの新たな可能性に迫ります。

敬和会のRPA導入の背景


敬和会は、2020年から前向きに医療データ活用のデジタルトランスフォーメーション(DX)に取り組んできました。優れたデジタル人材の確保を目指してまずは職員が医療DXを理解できるよう、内製によるプロジェクトを始動しました。この流れの中で、RPAを導入し業務負担となっているカルテ業務の自動化を検討しました。

RPA導入に際しては、法人内のデジタル推進局が主導となり、複数のRPA製品のトライアルを経て最終的に「BizRobo! Lite+」を選定しました。この選択の理由は、内製化を進めながらも、コミュニケーションの密を保つために九州に拠点を持ち伴走支援体制が整っているオープン株式会社が評価されたからです。

業務削減の成果と具体的な事例


敬和会では、理学療法士やケアマネジャー、作業療法士などが属するデジタル推進局が、日々の業務のなかで自らDX推進を兼任しています。彼らは、内製化に必要なスキルを習得できるように研修体制も設けられており、ニーズに基づいたロボットの開発も行っています。これにより、全7つの施設にわたって36業務の自動化が実現され、年間8800時間の業務削減を果たしました。

その一例として、患者の感染兆候の確認業務を挙げることができます。以前は看護師がカルテを手作業で確認しており、入院患者は通常200人以上、手術件数は年間約1700件、デバイス使用は約46000件に上ります。これにかかる時間は毎日500分以上も要していました。RPAを導入することで、この業務が大幅に短縮され、ロボットが自動で情報を通知するようになりました。この結果、看護師の負担が減り、より早い感染兆候の対応が可能となり、医療の質も向上しています。

今後の展望


敬和会は、RPA導入をきっかけに医療DXをさらに推進していきたいと考えています。地域の医療機関との連携を強化し、DG推進の体制を整えることで、持続可能な医療環境を整備していく方針です。特に、医療現場のスタッフが業務の見直しやロボット化の可能性を探る「目利き」の役割を果たすことが短期間での成果につながったとし、外部機関とも協力していく予定です。

終わりに


敬和会の事例は、医療現場においてどのようにして業務効率化を進めるべきか、そしてそれを支えるテクノロジーの重要性を示すものです。オープン株式会社のサポートを受けて、敬和会が進める医療DXの実態や今後の展望については、2025年7月に開催される第75回日本病院学会でのランチョンセミナーでさらに詳しく紹介される予定です。医療業界が抱えるさまざまな課題に対して、これからも革新的な解決策の提供が期待されます。


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会社情報

会社名
オープン株式会社
住所
東京都港区西新橋3-3-1KDX西新橋ビル 3階
電話番号

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