日本の文化や暮らしを海外からの留学生に体験してもらうための新たな取り組みとして、泉州エリアが注目されています。一般社団法人大阪府宅地建物取引業協会(以下、大阪宅建)が中心となり、空き家を活用したホームステイ事業を2025年7月1日にスタートします。この事業は地域資源を活かしつつ、海外からの留学生のニーズを満たすための一歩となることを目指しています。
今年の夏、台湾の東呉大学から8名の学生が日本に訪れ、地元の家庭でのホームステイを通じて、リアルな日本の生活を実感します。この取り組みの目的は、文化交流を深めることや地域住民とのふれあいです。
現在、大阪府下では空き家問題が深刻化しています。「令和5年住宅・土地統計調査」では、約70万戸の空き家が確認され、東京都の約14%も大きな社会問題とされています。一方で、海外からの留学生やインターンの多くは「本物の日本生活」を求めており、このニーズに応じる形で世界と地域を結びつける新たなプログラムが必要です。
大阪宅建は、これらのニーズを融合させ、地域資源の有効活用を図りながら、国際交流の架け橋になることを目指しています。このプロジェクトの開始に伴い、参加する学生たちには、日本の日常生活や文化を直接体感してもらい、地域住民との交流や地域特有の活動にも参加してもらいます。
今回のホームステイは、部分的なテスト運用となりますが、将来的には他の自治体とも連携し、より広範囲での留学生受け入れ体制を整えていく予定です。それによって、泉州エリアだけでなく、大阪全体の魅力を発信し、地域の持続可能な発展と国際交流のモデルケースとなることを目指します。
また、一般社団法人日本亜細亜教育研究会(JAER)は、長年にわたり日本と海外の交流を促進してきた団体で、今回のプロジェクトでも主要な役割を果たしています。JAERは、台湾の大学との連携を強化し、留学生に良質な体験を提供するための支援を行っています。
このプロジェクトが成功に終わり、泉州エリアでの国際交流の新たな形が確立されることを期待しています。今後の活動にも注目が集まる中、地域資源の活用と国際交流の促進が実現していくことで、日本文化の理解がさらに深まることを信じています。詳しい情報は、大阪府宅地建物取引業協会の公式ウェブサイトをご覧ください。住所や連絡先も掲載されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。