飲食店向けの仕込み支援アプリ「シコメル」を運営するシコメルフードテックが、スタートアップ界でも注目を集めています。2023年7月19日に開催された、米ペガサス・テック・ベンチャーズ主催の「スタートアップワールドカップ2024東京予選」にて、同社はALHD賞を受賞しました。この賞は、出場企業の中から特に優れたアイデアやビジネスモデルを持つ企業に与えられるもので、シコメルフードテックには5000万円の投資資金も贈呈されました。
シコメルのビジョンと機能
「シコメル」は、飲食業界が抱える仕込みの問題を解決するために開発されたアプリで、飲食店や食事を提供する事業者がクラウド上にセントラルキッチンを設け、効率的に仕込みを外部化することが可能です。この仕組みによって、飲食店は人手不足を解消し、コストを最適化することができます。
また、利用者から承認を得た商品の一部は、業界全体にシェアリングされ、許可を出した飲食店には売上の数%が安定して還元される仕組みも設けられています。この「仕込み革命」により、シコメルフードテックは飲食業界の変革を促進し、今後もサービスの向上に努める所存です。
イベント参加の意義と感想
シコメルフードテックのCEO、川本傑氏は、「世界的なピッチイベントに参加できたこと、ALHD賞を受賞したことは大変喜ばしい」とコメントしました。多くの優れたスタートアップと交流し、業界のトップリーダーやキャピタリストとの出会いも価値ある経験だったと語ります。また、受賞によって得た投資資金を活用し、市場でのシナジーを発展させる決意も表明しました。
シコメルの具体的な提供内容
「シコメル」は、提携する食品工場で飲食店から提供されたレシピに基づいて、味や見た目を忠実に再現した仕込み済み商品を製造します。飲食店はアプリを通じて簡単に商品を発注でき、「シコメルストア」では多様なジャンルの仕込み済み商品を選べるため、自店舗のメニューを豊かにする手段として活用できます。公式ウェブサイトではさらに詳しい情報が提供されており、興味がある方はぜひ訪れてみることをお勧めします。
会社概要
株式会社シコメルフードテックは、2019年12月に設立された新進気鋭の企業です。東京都渋谷区に本社を置き、資本金は1,754万円です。飲食業界の利便性を高め、全国の飲食店が持つ潜在能力を最大限に引き出すことを目指しています。今後もシコメルフードテックの動向から目が離せないでしょう。