TOPPANが再生材使用のスタンディングパウチを発表
TOPPAN株式会社は、環境に配慮した新しいスタンディングパウチを開発し、再生材使用比率をおよそ30%実現しました。これはシーラント用リサイクルポリエチレンフィルムとリサイクルPETフィルムの組み合わせによるもので、2023年9月に発表されました。
ヴィークレアとのコラボレーション
この新しいパウチは、株式会社ヴィークレアの新商品「&Creamセラムシャンプーモイスト/スムース詰め替え」に採用され、2025年4月1日から販売を開始します。この製品は、従来のパッケージと比較して、ライフサイクル全体でのCO2排出量を約7%削減できる見込みです。
環境への配慮と社会課題の解決
日本政府が進めるプラスチック資源循環戦略では、2025年までにリユース・リサイクル可能な材質の使用を強化し、2030年までに容器包装の60%をリサイクルする目標が掲げられています。これによって、リサイクル促進が喫緊の課題となっている中、TOPPANは環境対応を重要施策として位置づけています。
特に、TOPPANはDX(デジタルトランスフォーメーション)とSX(サステナブルトランスフォーメーション)を推進し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを進めています。今後も多様な再生材の活用が期待されます。
スタンディングパウチの詳細
新開発されたスタンディングパウチは、主にポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)、ナイロン(NY)、ポリエステル(PET)などの再生材フィルムを使用したもので、TOPPANではシーラント用リサイクルポリエチレンフィルムとメカニカルリサイクルPETフィルムの利用を推進しています。これにより、再生材比率が約30%に達しました。
シーラント用リサイクルポリエチレンフィルム
特に注目されるのは、シーラント用リサイクルポリエチレンフィルムです。このフィルムは、製造時に発生する端材を再生ペレットとして変換し、新たにフィルムとして製造しています。この工程では衛生面にも配慮されており、食品や医薬品にも対応できる製品です。再生フィルムの再生材比率は16%であり、CO2排出量を従来品と比較して約11%削減できます。
今後の展開
今後は、日用品業界において詰め替えパウチの拡販を目指します。また、さらなる市場開拓を進め、2025年度には関連受注を含めて50億円の売り上げを見込んでいます。
TOPPANグループ「SMARTS™」の理念
TOPPANグループのサステナブルブランド「SMARTS™」では、パッケージを起点として持続可能な選択を提供することを目指しています。マーケティングやデジタルトランスフォーメーションとの連携を通じて、持続可能な社会の実現に貢献できるソリューションを展開しています。
今後もUPPANの環境に配慮した取り組みに注目です。