横浜市で新たに生まれた地域交流の場、自然と共生する「リトルファームHOMMOKUもくり」

横浜市中区に位置する「リトルファームHOMMOKUもくり」が、地域交流の場として新たに生まれ変わりました。この拠点は、古民家を再生し、地域住民が集えるような環境を整備したものです。特に「ヨコハマ市民まち普請事業」を活用したリニューアルにより、今までの課題を解決し、より多くの人に利用しやすい施設となっています。

古民家再生と地域活性化への試み

「リトルファームHOMMOKUもくり」の運営を手がけるもくり運営委員会は、平成30年に旧本牧満坂の古民家をリノベーションし、地域の憩いの場とすることを目指しました。しかし、長年の使用による水廻りの老朽化や危険な段差などの問題が浮上し、活動が難しくなっていました。加えて、施設内が道路から見えにくいため、地域住民にとって参加しづらいという課題もあったのです。

これらの問題を解決し、交流の場を活性化するため、リニューアル工事を行いました。水廻りの修繕に加えて、通路には地域の小学生たちが作成したアイコンやイベント告知板が整備され、訪れる人々を迎え入れる雰囲気が生まれました。

地域との共生を目指したDIY

リニューアル工事の際には、専門家に作業を任せつつも、できるところは地域の方々と協力してDIYを行いました。公道からのエントランスまでのアプローチにおいても、地域の子どもたちが参加して手描きの絵を施し、温かい歓迎の印が残されています。また、廃材の利用や既存の窓をリサイクルしたイベント告知板など、環境に配慮した整備方法が評価されています。

多彩な活動が広がる場

「リトルファームHOMMOKUもくり」では、昭和の趣を残した古民家を利用して、様々な自主管理型事業が展開されています。書道や手芸のワークショップに加えて、新たに「本牧みんなの食堂」が定期的に食堂を開くなど、地域の住民たちが集まり、情報をながら活動する交流の場所と化しました。野菜を育てる畑も運営され、近隣幼稚園の子どもたちによる芋掘り体験が予定されています。

つながる地域と共に育つ

リニューアルによって新たなつながりが生まれ、子どもたちが主体となった「おやつタイム」など、地域の主導で運営が進められています。また、茶道のイベントを通じて参加者が次の茶会を催す意向を示すなど、次々に新しいアクティビティが生まれています。

今後の展望

「リトルファームHOMMOKUもくり」は、町内会や地域の企業、学校と連携することで、より多くの住民が参加できる場を目指しています。まち普請への提案を通じて、さらに広がりを見せる地域とのつながりは、静かな緑に囲まれた空間で多世代の交流が自然に生まれることを期待しています。地域の方々に愛される場所としての役割を果たし、人々の「ちょっとした困りごと」を解決できるよう努めていきます。

この活動は地域の皆さんの力とアイデアで支えられており、これからも「リトルファームHOMMOKUもくり」は成長し続けることでしょう。