市民の力で地域を変える!「コミュニティ財団のつくり方」
地域における課題解決は、今日の日本社会においてますます重要なテーマとなっています。そこで、一般社団法人全国コミュニティ財団協会は、市民の力を活用して地域を魅力的に変えていく方法を体系的にまとめた書籍「コミュニティ財団のつくり方」を出版しました。この書籍は、これから市民コミュニティ財団を立ち上げようとする方々へ向けた、貴重なガイドブックとなります。
コミュニティ財団とは?
コミュニティ財団は市民自らの手で設立される組織で、特定の企業や個人、行政から独立して活動することが特徴です。この組織は、地域に根ざしながら市民一人ひとりの力を引き出し、コミュニティが直面する課題を共に解決することを目指しています。
この財団は寄付を中心とした資源の仲介を行い、寄付者に税額控除などの特典を提供する法人格を持つことで、地域に新しい資金循環の仕組みを生み出す役割を担います。結果として、地域の価値を創造し、社会課題の解決に資することが期待されています。
書籍の内容
この書籍は、全国コミュニティ財団協会が実施した2020年度の「地域の中小企業の社会事業化を支援する助成等を行う組織の設立支援事業」の成果として制作されました。内容は以下のように構成されています。
- - 第1章: 市民コミュニティ財団とは
- - 第2章: コミュニティ財団を立ち上げよう
第2章はさらに三つのフェーズに分かれており、
1.
分析: 地域の実態を把握し、メンバーを集めて分析を行うプロセス。
2.
共有: 地域での機運を共有し、設立キャンペーンに参加する仲間を増やす段階。
3.
設計: 財団の具体的な設計を行う方法が詳しく説明されています。
各ポイントには実際に実践するためのチェックリストや方法論が示されており、具体的にどのように行動すれば良いかが分かりやすく説明されています。
誰が書いたのか
本書は、次世代のコミュニティ財団を担うプログラムオフィサー(PO)の育成に情熱を注いでいるプロフェッショナルたちによって執筆されています。著者には、宝楽陸寛さん、高橋潤さん、可児卓馬さん、志村はるみさん、高山大祐さん、石本貴之さんが名を連ねています。また、デザインはondoデザイン室が手掛け、出版は一般社団法人全国コミュニティ財団協会が行いました。
今後の展望
この書籍の発表を契機に、多くの地域で市民コミュニティ財団が設立されることが期待されます。市民一人ひとりが自らの声を届けることで、地域の課題解決に寄与し、より良い未来を共に作るチャンスが広がるでしょう。書籍はAmazonにて発売中ですので、ぜひ手に取ってみてください。