エア・ウォーターグループがMFKの株式譲受、EV市場を見据えた戦略強化へ
エア・ウォーターグループの新たな展開
エア・ウォーターグループの傘下であるエア・ウォーターNV(本社:兵庫県尼崎市)が、2024年9月30日付で株式会社エムエフケイ(以下MFK)の株式を取得し、MFKは「エア・ウォーターMFK株式会社」に商号が変更されることが発表されました。この買収は、エア・ウォーターグループの新たな戦略に基づいており、急成長しているEV(電気自動車)市場を意識したものです。
MFKの特長
MFKは、アルマイト処理技術を中心に表面処理加工を行っており、主に耐摩耗性や耐食性を高めるための技術に注力しています。従来のアルマイト処理は耐熱性が低く、クラック(割れ)が発生する問題がありましたが、MFKは新たに「MFコート」と名付けられた技術を開発。これは、クラックレスで高い寸法精度を持ち、耐ハロゲンガス性や耐摩耗性を付与するものです。
特に半導体製造装置メーカーなど、多くの取引先から高く評価されている技術であり、ますます需要が見込まれる中でのグループ入りは、エア・ウォーターグループにとって大きな意味を持つといえます。
合併によるシナジー効果
エア・ウォーターグループは、鉄鋼材料に特化した表面処理加工を主力事業としているため、今回のMFKの所有を通じて、両社の技術を有機的に結びつけることが期待されています。特に、EV市場や自動運転技術が進化する中、この新たな連携がどのように収益を拡大するのかに注目が集まります。
相乗効果を生むことで、新しい処理ラインの強化に加え、販売チャネルの拡大も見込まれています。エア・ウォーターNVは、MFKの技術を組み入れることで、より高付加価値な製品の提供ができ、競争力を強化できるでしょう。
今後の展望
エア・ウォーターNVは、MFKの技術を活用し、EV関連市場や自動運転向けの新技術開発を進め、さらなる成長を目指します。今後も、より高度な表面処理技術の開発に注力し、持続可能な社会に貢献する製品を提供することで、多くの信頼と評価を得られることが期待されます。
エア・ウォーターグループの今後の展開に目が離せません。
会社情報
- 会社名
-
エア・ウォーター株式会社
- 住所
- 大阪府大阪市中央区南船場2-12-8
- 電話番号
-
06-6252-5411