株式会社アプトポッドが新しいデジタルツイン「intdash V3」を発表
株式会社アプトポッドが2023年にリリースした「intdash Version 3」(以下、intdash V3)は、自動車、ロボット、建設機械など、幅広い分野でのデジタルツインおよび遠隔化プロジェクトに活用されるプラットフォームです。これまで150社以上の企業が採用し、300を超えるプロジェクトで利用されてきました。この新バージョンでは、データ伝送機能やデバイス管理機能の強化が行われ、高性能でスケーラブルなエンタープライズIoTシステムの構築をサポートしています。
SaaS型サービスの導入で利用のハードルを低下
intdash V3の大きな特長の一つは、SaaS型のサービスが提供されるようになった点です。これにより、初期投資を抑え、小規模なPoC(Proof of Concept:概念実証)を手軽に始めることが可能になりました。利用希望者は、申し込み後短時間でサービスを利用開始でき、デバイスを接続するだけでリアルタイムのデータ収集や可視化ができるようになります。これにより、研究開発現場や小型プロジェクトでも、負担なく利用することができるのです。
エッジ管理機能の強化による運用効率の向上
intdash V3のエッジソフトウェア、intdash Terminal System 2は、OTA(Over the Air)技術を用いてデバイスソフトウェアのリモート管理やアップデートを実現しています。これにより、OSやアプリケーションの更新、設定ファイルの変更、更新ログの確認といった一連の作業を直感的なGUIから管理できるため、エッジデバイスの運用効率を格段に向上させることができます。
高信頼なデータ伝送でクリティカルな要件に対応
新たに導入されたiSCP v2プロトコルは、高い信頼性を持つデータ伝送を可能にし、特に重要なデータを確実に届けることが求められるクリティカルなシナリオでも安心して対応できる設計になっています。必要なデータのみを優先的に伝送するフレキシブルな設定が可能なので、リアルタイム性を重視するシナリオでも活用できます。
自動車業界向けの特殊なデータ変換機能
intdash V3は特に自動車業界向けに、新たなデータ変換機能「Meas Converter」を追加しました。これにより、走行試験データの収集と分析を行う際に、各種計測データをMDF形式に一括変換することができ、データの一元管理が容易になります。この機能はデータ分析の効率を大いに向上させるでしょう。
intdashの可能性とアプトポッド
intdashは、IoTプラットフォームの骨格を成す高性能ミドルウェアです。これにより、ユーザーは迅速にIoTシステムを導入し、コア機能の開発に注力できるようになります。アプトポッドは、高速双方向データストリーミング技術に基づいた産業向けIoTプラットフォームの提供を通じ、デジタルツインの実現や産業そのもののデジタル化に取り組んでいます。
結論
アプトポッドのintdash V3は、スモールスタートを可能にする新たなSaaSサービスの導入や、高性能なデータ管理機能を備え、デジタルツインの進化に寄与しています。今後、さまざまな分野での導入が進むことが期待されます。デジタルツイン技術のさらなる革新に目が離せません。