ベネッセの新たな調査結果が示す高齢者のQOL向上
株式会社ベネッセスタイルケアが運営する有料老人ホームのご入居者を対象に行われた最近の調査により、高齢者のQOL(生活の質)が年齢とともに向上していることが確認されました。この調査は、2023年の日本老年行動科学会で発表され、特に世代ごとの精神的健康状態の違いに焦点が当てられています。
調査の背景
QOLは個人の生活の質を表す重要な指標であり、特に高齢者においてその評価が極めて重要です。ベネッセ シニア・介護研究所は、「年をとればとるほど幸せになる社会」の実現を目指し、さまざまな調査を行っています。今回は有料老人ホームのご入居者を対象にさらに深掘りした資料を提供しました。
調査結果の概要
調査の結果、興味深いデータがいくつか明らかになりました。
1.
年代と精神的健康状態
年代が上がるにつれて、精神的健康を示すスコアも高まることが確認されました。特に90代の方々は、70代や80代よりも有意に高いスコアを記録しました。これは、地域在住の高齢者を対象とした他の調査結果とは異なる結果となっており、興味深い所です。
2.
介護度の影響
介護度に関しても、有意な差が見られました。介護度の違いにより精神的健康状況が異なることが明らかになり、要支援と要介護の状態によっても状態が変動することがわかりました。
未来への展望
このような調査結果をもとに、高齢者の精神的健康を向上させるための具体的な施策が今後の課題となります。特に、70代や80代の高齢者の状態をどう改善するかが焦点になります。また、さらに詳細な要因分析なども行っていく予定です。この調査を通じて、ベネッセは「年をとればとるほど幸せになる社会」の実現に向けた研究を続けます。
調査の詳細
- - 調査名称: ご入居者様の幸福感調査
- - 方法: 質問紙によるアンケート
- - 調査期間: 2024年4月15日から5月15日
- - 対象: ベネッセスタイルケアの有料老人ホーム入居者
- - 有効回答者数: 5451名
- - 主な調査項目: WHO-5などQOL関連項目
ベネッセは、今後もこうした調査を通じて、高齢者へのより良い支援を行うための情報を提供し続け、自身のサービスや施策に生かしていくことでしょう。
お問い合わせ
株式会社ベネッセスタイルケア社長室広報
TEL: 03-6836-1111