ヤンマーアグリ、ATC社と協業して西アフリカの農業機械展開を加速
ヤンマーアグリ株式会社がコートジボワールのATC Comafrique社と連携し、西アフリカにおける農機販売事業を拡大すると発表しました。この協業は、2025年度から段階的に進められ、2035年度にはコートジボワールやガーナを含む16か国で農業機械を販売することが目指されています。
西アフリカの農業とヤンマーの役割
西アフリカ地域ではカカオやパーム油の栽培が重要ですが、近年は人口増加に伴う食糧不足が問題視され、稲作への関心が高まっています。ヤンマーはこのニーズに応えるため、稲作に適した農業機械を多く取り揃えており、ATC社との協力によってその販売網とサービス体制を活かし、農業の発展に寄与することが期待されています。
協業の内容と展開スケジュール
このプロジェクトは、5月23日(金)に合意され、コートジボワールに拠点を置くATC社がオペレーション本部として機能します。具体的には、ATC社がヤンマーのトラクター、コンバイン、耕うん機、エンジン、およびそれらの部品とアフターサービスを提供する形です。これにより、農業機械が必要な地域への迅速な供給が実現し、西アフリカの農業の効率化が期待されます。
ヤンマーの企業理念と持続可能性への取り組み
ヤンマーは1912年に設立され、世界初の小型ディーゼルエンジンの実用化を成功させた企業です。その後、アグリ、建機、マリン、エネルギーなど多岐にわたるビジネスを展開し、環境負荷の低減に努めています。「HANASAKA」の価値観を基に、持続可能な未来の実現に向けて活動しています。詳しくは
ヤンマーの公式サイトをご覧ください。
ATC Comafrique社の概要
ATC Comafrique社は、コートジボワールの大手企業であるBillon Family財閥のグループ会社として1966年に設立されました。同社は西アフリカにおいて6つの展示拠点と14のサービス拠点を持ち、自動車や農業機械の販売を通じて地域の経済発展に貢献しています。2021年からヤンマーアグリとの取引が始まり、現在ではトラクター、コンバイン、部品やサービスの供給を行っています。詳細については
ATC Comafrique社のウェブサイトを参照ください。
このように、ヤンマーアグリとATC Comafrique社の協業は、西アフリカ地域の農業機械市場において大きな影響を与えることでしょう。両社の連携は、現地農業の発展だけではなく、持続可能な未来を形作る一助となるはずです。