日立ビルシステム社社長の年頭挨拶
2025年が明け、日立ビルシステムの取締役社長である網谷憲晴氏が、社員に向けて新年の挨拶を行いました。この挨拶では、同社が直面する課題や、これからの成長戦略について語られました。彼は、「明けましておめでとうございます。今年も皆様の力強い支援に心から感謝申し上げます。」と述べ、全社員に感謝の意を表しました。
経済環境の厳しさと課題
2025年度は、日立ビルシステムにとって重要な年です。網谷氏は、「私たちは今年が2024中期経営計画の最終年度であり、残り3カ月は特に重要です。」と強調しました。世界的な原材料価格の高騰や人件費の上昇、中国市場での新設需要の減少、また日本や台湾における施工能力不足といった厳しい事業環境が続いている中、同社は全力でAdjusted EBITA率11.3%の予算達成を目指しています。
グローバルトップポジションを目指して
この年の挨拶では、次期中期経営計画において、昇降機やビルシステムにおけるグローバルトップポジションを獲得する目標が掲げられ、それに向けた詳細な議論が行われています。特に、昇降機事業で培った施工や保全、遠隔監視・制御に関するデータと知見を扱う力が、次の成長戦略の鍵となるとしています。
昇降機事業の重要性
「私たちの強みは、昇降機事業を中心に、施工や保全、リニューアルのライフサイクル全般での成長を考えることである」と網谷氏は述べます。具体的には、売上や利益を成長させるために、セグメント戦略を詳細に策定し、市場の明確化を図り、戦略を実行することが求められています。
グリーン&スマートビルへの進化
さらに、第二の成長の柱であるグリーン&スマートビル事業の重要性も語られました。現在進行中のビルIoTソリューション「BuilMirai」は、さらなる拡充を計画しています。網谷社長は、「昨年12月から新しいテレビCMの放送を開始し、ビルミライの認知度向上を図っています。」と、新たな取り組みについても触れました。
パートナーシップの強化
また、グリーン&スマートビルの実現のためには多くのパートナーとの連携が不可欠です。彼は、「私たちだけではなく、コネクティブインダストリーズセクターやデジタルシステム&サービスセクターなど、多くの仲間との連携を強化し、世界をリードする存在になることを目指しています。」と力強く述べました。
参考情報
日立ビルシステムのビルIoTソリューション「BuilMirai」に関する詳細は、同社のウェブサイトで確認できます。これからの成長を期待するとともに、社員一丸となった努力が求められる年となるでしょう。