心のゆらぎを描くアーティストきゃらあいの個展が京都で開催

きゃらあいの個展「生の記憶、平らな記録」について

2024年9月25日（水）から10月14日（月・祝）までの期間、京都蔦屋書店において、アーティストきゃらあいの個展「生の記憶、平らな記録」が開催されます。この展覧会は、日常生活やSNSでの心の動きをテーマにした作品を紹介するものです。特に、彼女が描く大きな瞳の少女やパステルカラーを基調としたファンシーなスタイルは、観る人々に強い印象を与えます。

きゃらあいの活動と作品

きゃらあいは、幼少期に読んでいた少女漫画からインスピレーションを受け、自身の表現を磨いてきました。SNS上で若者を中心に人気を博する彼女のアートは、現代の雑多な社会に存在する善悪や明暗といった複雑さを浮き彫りにしています。この個展では、彼女の新たな試みとして、自らが撮影した100枚の写真を元にしたドローイングやキャンバス作品が展示されます。

作品の一つ、《みちたりる》は910×727mmのサイズで、キャンバスにアクリル絵の具で仕上げられています。彼女は、この絵を通じて、日常の「記憶」と「記録」に対する新しい気づきを表現したいと語っています。彼女の作品は、一見無邪気でファンシーですが、じっくり観ることでその背後にある心の揺れや不安を読み解くことができるでしょう。

個展の見どころ

具体的な作品例としては、サイズ1455×894mmの《うたのようにすぎてゆく》や、1167×1167mmの《交換日記の行方のように、》があります。これらの作品は、彼女の日常生活から引き出された記憶や瞬間を、美しい色彩とともに描写しています。

個展のオープンにあたり、きゃらあいは「大量に撮影した写真を振り返る中で、記憶の重さや美しさについての気づきを得た」と述べています。彼女の作業を通じて、記録し続けることの意味を共に考える機会となるでしょう。

作品の購入について

会場での展示作品は、2024年9月25日（水）10:00から販売が開始されるほか、アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」でも、2024年9月30日（月）から10月14日（月・祝）にかけて販売されます。ただし、販売状況によっては、会期前に販売が終了することもあるため、興味のある方はお早めに訪問をおすすめします。

出展者情報

きゃらあいは大阪府出身で、京都造形芸術大学を卒業しました。彼女自身の作品は、浮遊する感覚や個々の価値観に多様にアプローチしており、観客は彼女の作品を通じて自身の心情と向き合うことができるでしょう。

この個展は、アートに興味がある方だけでなく、日常の不安や心の揺れを感じる全ての人に捧げられるものです。ぜひこの機会に、きゃらあいの世界に触れてみてください。