新たなるグローバル人材育成ツール「グローバル・コンパス」
2000年に設立されたグローバル・エデュケーションアンドトレーニング・コンサルタンツ株式会社(東京都渋谷区)が、2025年4月より「グローバル・コンパス🧭~グローバル志向度アセスメント」の提供を開始することを発表しました。この新しいツールは、自己診断式のアセスメントを通じて、グローバル人材に必要な思考や行動特性を可視化し、個別の結果およびアドバイスを提供します。
グローバル人材の定義とアセスメントの背景
これまで、グローバル人材と言えば主に英語力が重視されてきましたが、グローバル・エデュケーションは、この考え方に異議を唱えています。同社の創業者、布留川 勝氏は、真のグローバル人材は、「いつでもどこでも誰とでも協働でき、成果を出せる」人材であると定義しています。これまでに4万人以上の人材をサポートしてきた同社は、現代のビジネス環境に必要な柔軟性や適応力の重要性を認識し、このアセスメントを開発しました。
アセスメントの特色
「グローバル・コンパス」は、自己診断式の000点タイプのテストで、全70問から成り立っています。このアセスメントでは、3つの主要要素(Global, Adaptive Agility, Digital)に基づき、個々の志向度を評価します。具体的には、グローバル意識、変化対応力、デジタルへの適応力が計測されます。
個別化されたレポートとワークショップ
受検後には、自己の強みや課題、さらなる成長に必要な観点を示したレポートが提供されます。また、ワークショップと組み合わせることで、より高い効果を発揮し、自律的なグローバル人材として成長させることが期待されます。
Before/Afterの比較が可能
本アセスメントは、個人の成長を可視化するだけでなく、業界内での比較を通じた社内人材の適切な配置や教育プログラムの設計にも役立ちます。
料金と今後の展開
受検料金は1回5,000円(税抜)で、同社は2025年冬には統合型e-learningシステムを導入予定です。これにより、診断結果に基づいたおすすめの学習コンテンツを提供し、より効果的な教育を行う計画です。
創業者の想い
布留川氏は、「自らの意志で進化し続ける力」が本当のグローバル人材の資質だと語っています。この「グローバル・コンパス」は、彼の著書『パーソナル・グローバリゼーション』に記された能力を可視化するものであり、企業の人材育成施策に新たな視座を提供します。
代表取締役からのメッセージ
福田聡子社長は、社員が自身の適性や課題を見える化することの重要性を強調し、このツールを活用した自律的なグローバル人材の育成を目指す旨を語っています。
「グローバル化の進展に伴い、人事部門の役割が変わっています。今回のアセスメントは、社員一人ひとりが次のステップへ進むための手助けとなることを願っています。」
まとめ
「グローバル・コンパス」は、グローバル人材育成に向けた画期的なアプローチを提供しています。英語力だけではない、真の国際的な能力を身につけるためのステップとして、企業や個人にとって非常に有益なツールとなることでしょう。