新たなスタンダードを目指す「TPスカイ セミクラシック」
タイププロジェクト株式会社が発表した新しいフォント「TPスカイ セミクラシック」は、和文サンセリフフォントであるTPスカイ ファミリーに加わり、可読性と審美性の完璧なバランスを追求した作品です。一般的に文字デザインに求められる要素は、視認性、読みやすさ、そして美しさですが、この新フォントはそれらを極限まで高めることを目指しました。
フォントの特徴
TPスカイ セミクラシックは、ハイコントラスト、ミドルコントラスト、ローコントラストの3つのコントラストバリエーションが用意されています。ハイコントラストはシャープな印象を与え、ミドルコントラストは絶妙な読みやすさを保持しつつ美しさを兼ね備えたデザイン。さらに、ローコントラストでは手で書いたときの自然な抑揚感を大切にしています。これにより、さまざまなデザインシーンでの使用に適したフォントに仕上がっています。
TPスカイ ファミリーは、ウエイト、コントラスト、字幅、フトコロ(内部空間)の4つの軸を持つ日本語フォント群の中でも、特にTPスカイ セミクラシックはそのバランスが特筆すべき点です。型にはまらないクリアなアウトラインは、軽量で高い可読性を誇り、デジタル環境での使用にも最適です。
代表取締役の鈴木功さんは、このフォントについて「まさに、我々が追求してきた和文サンセリフの集大成」と評価しています。TPスカイ セミクラシックの登場により、デザイン界に新たな風が吹くことでしょう。
フォントの提供形態
このフォントは、タイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」で提供され、年間30,000円で利用可能です。TPコネクトでは、他にもAXIS FontやTP明朝、TPゴシックなど、さまざまな書体ファミリーを定額で使用できる特典が付いています。特に企業のブランディングや都市のアイデンティティを強化するための役割も果たすこのフォントは、業界のみならず広く一般にも利用されることでしょう。
利用可能なウエイトと動作環境
TPスカイ セミクラシックは、全16フォントで展開され、特にハイコントラストとミドルコントラストには5つのウエイトが用意されています。ローコントラストには、より繊細な印象を与えるウルトラライトウエイトも追加されています。これは、クリエイターが多彩な表現を可能にするための重要な要素となっています。また、このフォントはOpenTypeフォントフォーマットであり、macOSやWindows 10/11といった幅広いプラットフォームで動作します。
まとめ
今後、TPスカイ セミクラシックが使用されることで、より明確で美しい日本語表現が実現せれることを期待しています。業界のクリエイターたちにとって、テキストの美しさと可読性を両立させるこのフォントは、まさに宝のような存在となるでしょう。興味のある方はぜひ、公式ウェブサイトを訪れて詳細をチェックしてみてください。
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TPコネクトについて
タイププロジェクト株式会社について
2001年に設立されたタイププロジェクトは、「文字の可能性を広げたい」という理念のもとに活動しています。AXIS FontやTP明朝、TPスカイなど次世代のスタンダードを目指したフォント提供を行い、企業のブランディングや都市のアイデンティティの表現にも寄与してきました。
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