10周年を迎えた日本国際化推進協会(JAPI)が海外進出支援で躍進！親日・知日人材ネットワークの力

2023年3月、岸田首相が2033年までに外国人留学生40万人受け入れという目標を掲げました。この目標達成に向け、政府は積極的な姿勢を示しており、令和6年度には関連予算として268億円が計上されています。しかし、卒業後の留学生との関係維持は課題でした。

そこで設立されたのが、一般社団法人日本国際化推進協会（JAPI）です。2013年設立のJAPIは、代表理事の大村貴康氏を中心に、日本への留学経験を持つ親日・知日人材のネットワークを活用し、日本企業の海外進出を支援しています。

JAPI設立の背景：留学生との継続的な関係構築の必要性

JAPI設立の背景には、世界各地に存在する日本留学経験者や日本語学習者との継続的な関係構築の必要性がありました。大村氏は、学生時代に30カ国以上を訪問し、留学経験者の母国での活躍と、日本側との関係性の希薄さに気づき、JAPIを設立。日本の文化や言語に親しみを持つ人材ネットワークを構築することで、日本の国際化を促進することを目指しました。

JAPIの取り組み：官民連携による親日・知日人材ネットワーク

JAPIは、官民連携による親日・知日人材コミュニティ構築事業「wa project」を展開しています。このプロジェクトでは、世界中の帰国留学生ネットワークを活用し、日本の魅力を海外へ発信。創業50年以上の歴史ある企業の創業家も支援に参加しています。

その他にも、帰国留学生総会や現役留学生支援、シンクタンク活動など、多様な活動を行っています。これらの活動を通じて、JAPIは、日本企業の海外進出を支援し、日本の国際化に貢献しています。

今後の展望：オフラインイベントの強化とネットワーク拡大

国境を越えた人々の移動が復活しつつある中、JAPIはオフラインイベントを強化し、国内外のネットワーク構築を加速させます。2023年12月には国費外国人留学生歓迎会に出展、2024年3月には帰国留学生総会を開催予定です。

JAPIは、今後も国内外のネットワークを拡大し、産官学連携による海外進出支援を強化することで、日本の国際化に貢献していくでしょう。親日・知日人材という貴重な資源を最大限に活用することで、日本企業のグローバル化を後押しし、日本の国際競争力向上に貢献する存在として、今後の活躍が期待されます。

JAPI概要

協会名: 一般社団法人日本国際化推進協会 (Japan Association for Promotion of Internationalization)
代表者: 代表理事大村貴康
設立: 2013年8月8日
URL: https://japi.or.jp

JAPIの活動は、単なる企業支援にとどまらず、日本の国際化という国家的な課題解決に貢献する、重要な役割を担っています。今後、政府の政策とも連携しながら、より一層の活躍が期待されます。