ふるさとデザインアカデミーの全貌
地域に根ざしたデザインプロデュースを支援するために始まった「ふるさとデザインアカデミー」が、本年7月に本格的にスタートしました。このプロジェクトは、経済産業省と中小企業庁の委託を受けてのもので、デザインと経営の視点を結びつけ、地域の人材を育成することを目指しています。
プロジェクトの目的
アカデミーの根本的な目的は、地域の事業者がデザイン経営を実践し、効果的にデザインを活用しながら地域の経済を活性化させ、地域が抱える課題を解決することです。このために、プロジェクトは二つのフェーズで構成されています。
第1フェーズ: 短期集中型プログラム
このフェーズでは、全国20カ所で「短期集中型プログラム」を実施しており、基礎的な研修やワークショップを通じて、約600名の研修生が参加しています。参加者たちは、デザインについての基礎知識を学ぶとともに、デザインプロデュースの考え方やプロセスを体験する機会を得ています。
第2フェーズ: デザインプロデュースプログラム
次のステップでは、デザインプロデュースプログラムが展開されます。このプログラムでは、全国の約50組の「事業者×支援者」のチームが参加し、2020年2月までの期間中に、実際の現場での商品やサービスのデザインにチャレンジします。
rooms39への出展
その一環として、9月4日から開催される「rooms39」では、このアカデミーのプロジェクト紹介をするブースが設けられています。ここでは研修生たちが顧客ニーズの把握や、バイヤーマッチングの精度を高める複数の実習も同時に行います。来年2月に開催される「rooms40」へ向けて、磨き上げた商品やサービスのプロトタイプ出展も計画中です。
プロジェクト概要
プロジェクトの詳細は以下の通りです:
- - 実施期間: 2019年7月下旬~2020年3月
- - 対象者: 地域のデザイナーや商工会、教育機関の教職員、地域の事業者など
- - 研修参加費: 無料
- - プログラム内容:
- 基礎研修(2日間)
- ワークショップ(2日間)
- 現場実習
- 評価実習(東京での研修)
開催地の多様性
「ふるさとデザインアカデミー」は、北海道から沖縄まで、多様な地域で活動しており、参加者が地元の特性やニーズを考慮しつつ、デザインの力を活かしていくことを期待しています。
まとめ
「ふるさとデザインアカデミー」の取り組みは、地域経済の活性化だけでなく、人材育成や地域課題の解決に寄与する重要なプロジェクトです。今後の展開に目が離せません。