「マチノコエ」体験
2026-08-20 12:46:01
宮城県大崎市の公園でAIと地域の歴史が融合する「マチノコエ」
大崎市の荒雄公園で進行中の「マチノコエ」プロジェクト
宮城県大崎市の荒雄公園、通称「カラフル夢広場」で進められているプロジェクト「マチノコエ」が、地域の歴史と現在の人々の思いを結びつけるユニークな試みとして注目を集めています。私たちが普段足を運ぶ公園には、数多くのストーリーが埋もれていますが、「マチノコエ」はそれをAIを通じて対話することで引き出すことを目指しています。
このプロジェクトは、Kanauuu合同会社の代表、加藤充氏が主導しています。彼は、古川まつりを控えた日々に、地域の住民から話を聞いて回りました。その結果、約100人から集めた印象的なエピソードが20件を超える形で記録され、それぞれのエピソードに基づいた「記憶」と人格に則ったAI対話が開発されました。
地域の声をベースにしたAI対話
「マチノコエ」の特徴は、単に過去の歴史や伝承に焦点を当てるのではなく、現代の住民のリアルな声も尊重している点です。「子どもの頃、この公園でよく遊んだ」「ここには昔こんな風景があった」といった生きた記憶が、AIの対話の中で語られ、地域のアイデンティティが形成されています。
このプロジェクトでは、AIを地域を訪れるための道具ではなく、訪れる意味を生み出すためのツールとして位置づけています。スマートフォンで情報を簡単に得られる時代だからこそ、実際にその場で体験し、その空間の中で感じることが大切なのです。例えば、実際のベンチの前に立つことで、周囲の景色や空気感を肌で感じながら対話を楽しむことが可能になります。
体験した人々の評価
プロジェクトの実証段階では、宮城大学の教授や市議、市職員など20組以上が「マチノコエ」を体験しました。彼らからは、「地域の歴史をデジタルで保存するだけでなく、実際の場所での体験とつなげることに可能性が見える」という声が上がっています。このようなフィードバックは、プロジェクトの進化を促す重要な要素です。
時を超えた記憶の収集
「マチノコエ」は、過去の伝承だけでなく、現在の声も同じ配慮のもとで記録していきます。「この公園で遊んだ思い出」や「ここで特別な瞬間を過ごした」など、地域に住む人々が持つ記憶は、10年、20年後には貴重なアーカイブとして評価されることでしょう。加藤氏は、これからの世代にもその記憶が受け継がれるよう、しっかりとした記録を残す姿勢を大切にしています。
未来の地域づくりへ
Kanauuu合同会社は、2026年に大崎市の荒雄公園のネーミングライツパートナー企業となり、「カラフル夢広場」という名称を命名しました。この取り組みは、単なる名付けにとどまらず、公共空間に新しい価値を生み出すことを目的としています。「マチノコエ」は、その実現の一環として進められています。
加藤氏は、教育、AI、地域、公共空間といった複数の分野を横断し、新たな学びと地域体験を創出しようと意気込んでいます。近年、教育AIプロダクトが評価され、多くの賞も受賞している彼は、地域の歴史をデジタル上に保存しつつ、それをリアルな体験に結びつける新たな試みを続けています。「マチノコエ」の取り組みは、その産物であり、未来の地域づくりに向けた一歩として注目されています。
会社情報
- 会社名
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マチノコエ
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