ジャン=ミシェル・バスキアの傑作がフィリップス・オークションに登場
2025年6月26日、ロンドンで開催されるフィリップス・オークションの「モダン&コンテンポラリーアート・イブニング&デイセール」で、ジャン=ミシェル・バスキアの重要な作品《MP》が出品され、その予想落札価格は350万ポンドから550万ポンドに設定されています。このセールは、20世紀の巨匠から現代のアーティストまで多様な作品を一堂に持ち寄る機会を提供し、特にバスキアやダミアン・ハースト、トレイシー・エミン、そしてエリザベス・ペイトンといったアーティストの作品が注目を浴びています。
特に目を引くのが、特集コーナー「REVEALED:クリスト&ジャンヌ=クロード重要作品選」です。この特集では、日本の個人コレクションから30点以上の作品が公開され、クリストとジャンヌ=クロードの創作の歴史をたどる貴重な機会となります。オークションのプレビューは6月19日から26日まで、ロンドンのバークレー・スクエアにあるフィリップス・オークションのギャラリーで一般公開されます。
フィリップス・オークションのモダン&コンテンポラリーアート部門の責任者であるオリヴィア・ソーントンによると、今季のセールではバスキアの生々しいエネルギーと、クリスト&ジャンヌ=クロードの壮大なビジョンが融合し、アートの多様性と活力を感じられる内容になるとのことです。このような特別なセールが開催されることは、特に彼らの重要な業績を記念する意義を持つものです。
特にバスキアの《MP》は、ニューヨークのナイトクラブ・シーンで活動していた若きフォトグラファー、マイケル・パターソンを描いた肖像画です。この作品には、ブルースの歌詞や謎めいたシンボル、アイデンティティ、そして抵抗の要素が迷い込み、若者の創造性と力強さを象徴するトーテミックな存在としてパターソンが描かれています。1984年に制作されたこの作は、彼のキャリアの初期における重要な作品であり、バスキアが実際にモデルを目の前にして描く貴重な体験に基づいています。
また「REVEALED」特集には、クリストとジャンヌ=クロードの記念すべきプロジェクトに関連した作品が多く含まれています。例えば、クリストの《The Pont Neuf Wrapped》や《Wrapped Reichstag》、《The Gates》などが挙げられ、各作品は非常に高い芸術的・歴史的意義を持っています。コレクターは、彼らとの個人的な親交に基づいた独自の選定によってこれらの作品を集めてきた経緯も興味深いポイントです。
そして、ダミアン・ハーストの《Invocation》も注目されています。この作品は彼の「Kaleidoscope」シリーズの一部で、美と死、時の流れといったテーマを扱っています。さらに、トレイシー・エミンのネオン作品《Its not me Thats Crying Its my Soul》は、強い自己開示の精神を表現しており、発表された展覧会でも反響を呼びました。
エリザベス・ペイトンの《Spencer (Two Palms)》も出品され、彼女の作品の中でも重要な一つです。彼女の作品は、親しい友人やコラボレーターを描いたもので、繊細な色彩が特徴です。これらの作品が一堂に会し、新しいアートのトレンドを反映する機会となることは、アートファンにとっても貴重な体験です。
フィリップス・オークションは、アートとデザインの収集家やファンにとって刺激的な場所です。あらゆる世代のアーティストが集結し、斬新なアイデアや作品を発表する貴重な機会を提供しています。941フィリップス・オークションは、ニューヨークやロンドンをメインに、さまざまなイベントを開催し、オンラインでも売買を行っています。その幅広いサービスが、世界各国からのアート愛好者に支持されています。詳細は公式ウェブサイトをチェックしてください。
イベント概要
- - オークション日時: 2025年6月26日 15:00(ロンドン時間) / 23:00(日本時間)
- - 下見期間: 2025年6月19日〜26日
- - 会場: フィリップス・オークション(30 Berkeley Square, London, W1J 6EX)
興味のある方は是非この機会に訪れてみてはいかがでしょうか。アートと文化が交差する刺激的な空間が広がっています!