第4回たびふくカンファレンスの成功と地域生産者への賛辞
2025年2月26日に開催された「第4回たびふくカンファレンス」において、全国各地で優れた取り組みを行い、高い成果を収めた生産者が表彰されました。このカンファレンスでは、オンラインショップ「旅する久世福e商店」で特に目立った活躍をした店舗が称えられたのです。
「旅する久世福e商店」、通称”たびふく”は、全国の約390店舗から選りすぐりの逸品を集め、直接消費者の元に届けることを目的とした産直型のオンラインショップです。このプロジェクトは日本の食文化を支える農家や生産者を成功に導くことを目指し、各店舗との成功事例を共有する場として「たびふくカンファレンス」を設けています。
最優秀店舗と優秀店舗の受賞者
という中で、今年の最優秀店舗賞に輝いたのは以下の2社です。
農業が大好きな兄弟が営む須田農場は、特に風味豊かな「熟成きたひめ」や甘みの強い「寒締めほうれんそう」を生産しており、ミシュラン星付きレストランでも評価される品質を保っています。地元の郵便局とのコラボレーションにより、旬の野菜の詰め合わせ「はじめましてセット」をお手頃価格で提供し、十勝の農業の誇りを守ることに力を入れています。
「皮むき冷凍みかん」を昨年度の3倍に売り上げを伸ばしたみかんの花は、商品設計や在庫管理、迅速な出荷メカニズムが成功の要因です。また、グローバルGAP認証を取得し、国際的な基準でも高品質を誇る取り組みを行っています。
優秀店舗賞には以下の3つの農園が選ばれました。
自然の恵みを大切にし、除草剤や化学肥料を使わない果物作りを実践。特に完熟果物を使ったジュースは、国内外で高い評価を得ています。
脱サラして農家になった元金融マンが運営し、品質保証を重視したぶどう生産を行っています。地域の仲間と協力して持続可能な農業を実現し、若者が憧れる職業としての農業を目指しています。
地元漁業の振興を図り、適正取引による収入確保を目指す島根Fラボは、松葉ガニなどの名産品を大切にしながら、その美味しさを国内外に広める取り組みを行っています。
地方創生への寄与
このたびのカンファレンスを通じて、参加者たちが共通して抱えている意義は、地方の活性化と持続可能な農業の未来に対する期待です。出店者同士での交流が生まれ、成功事例を共有することで、新たな取り組みや進化への道筋が見出されました。
農業大国である日本において、農業が持続可能な産業として成長していくためには、環境への配慮や地域社会との連携が重要です。今回の受賞店舗の頑張りは、他の生産者への刺激となるでしょう。
今後も、たびふくは多様な商品を提供し、日本の「おいしいもの」をより多くの人々に届ける不動のプラットフォームとしてさらに成長することを期待しています。