中小企業のDX推進状況を探る：No.1の最新調査結果からのインサイト

中小企業のDX推進状況を探る

株式会社No.1が実施した最新の調査によると、中小企業のデジタル・トランスフォーメーション（DX）に関する実態が明らかになりました。調査対象は646社で、DXに対する理解度や取り組み状況が詳しく検証されています。2023年のデータを元にしたこの調査では、企業のDX推進の現状や課題も浮き彫りとなっています。

DXの理解度は向上

調査によると、独立行政法人中小企業基盤整備機構が2023年に実施した調査結果と合わせて見ると、DXを理解している企業の割合は49.1%に達しました。これは前年比で12.1ポイントの上昇を示しており、企業がDXの必要性を認識していることが分かります。しかし、実際にDXに取り組んでいる企業は31.2%にとどまっており、理解度の向上と行動の実施にはギャップが見られます。

具体的な取り組み内容としては、「請求書や納品書の電子化」に31.4%、そして「セキュリティ対策」に35.9%の企業が進んでいることが挙げられます。一方で、AIやIoTの活用はわずか4.0%、業務自動化を目的としたRPA（ロボティック・プロセス・オートメーション）の導入は0.9%という結果からも、中小企業が高度なDX施策には手を出せていない現実が見えてきます。

高度なDXへの壁

自由回答の中で19.2%を占めた「その他」の項目においては、「やっていない」「今のところ考えていない」といった声が8割に上りました。これは、企業がDX推進に対して高い障壁を感じていることを示しています。特に、業務の効率化は図られているものの、ビジネスモデルの根本的な変革には至っていない企業が多い点が指摘されます。

また、AIやIoT、RPAなどの高度な技術導入に対する障害として、「導入の難しさ」「コストの懸念」「具体的な活用法の不明」「人材不足」などがあると考えられています。これらが、中小企業が革新的な技術を取り入れることを妨げている要因と思われます。

No.1の支援活動

株式会社No.1では、中小企業のDX推進をサポートするための様々なプログラムを展開しています。「No.1ビジネスサポート」事業の一環として、経営支援とIT支援の両面からDX化を促進する「DXコンサルプラン」や、サポート付きの運用特化型「Wixプラン」、小規模向けのクラウド業務管理サービス「lagoona（ラグーナ）」などがその一端です。これらのサービスを通じて、企業の業務改善を実現できるように努めています。

それに加え、当社の使命は「日本の会社を元気にする一番の力へ。」という経営理念の下、顧客の課題解決に貢献するため、さらなるサービスの拡充に努めています。