青春小説の新たな金字塔、初版限定の特別仕様で登場
2024年の本屋大賞を受賞した話題作、宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』が、ついに文庫化されることが決定しました。新潮文庫から発表されたこの作品は、特別版として琵琶湖ブルー色のスピン(紐しおり)が付属するなど、ファンにはたまらない仕様が魅力です。初版限定となりますので、早めの入手をお勧めします。
本作の魅力とは
物語は中学二年生の成瀬あかりが主人公。彼女の決意から始まる物語は、特に青春を感じさせる内容です。「島崎、わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と告げるあかりは、親友の島崎みゆきにその意志を伝えます。彼女は閉店を控える西武大津店を訪れ、ローカル番組の中継に出ようと決意。お笑いコンビ「ゼゼカラ」としてM-1にも挑戦し、高校の入学式では坊主頭での登場を果たすなど、目立った行動が続きます。
あかりの目標は「二百歳まで生きる」こと。このユニークな目標に向かう姿勢が、読者を惹きつけます。
著者・宮島未奈の経歴
著者の宮島未奈さんは、1983年に静岡県富士市で誕生し、滋賀県大津市に在住しています。京都大学文学部を卒業し、彼女の名は一躍有名になりました。2021年に発表した短編小説「ありがとう西武大津店」で、「女による女のためのR-18文学賞」の大賞、読者賞、友近賞をトリプル受賞しました。その後、2023年に発表した本作でデビューを果たし、静岡書店大賞や坪田譲治文学賞など、多くの受賞歴があります。
文庫版の特別仕様
新潮文庫の特徴といえば、スピン(紐しおり)。通常はこげ茶色ですが、『成瀬は天下を取りにいく』の文庫版では琵琶湖を連想させる青色の特別なものが採用されています。この特別仕様のスピンは初版限定で、読者にとって一生の宝物となることでしょう。
書籍詳細
- - タイトル: 成瀬は天下を取りにいく
- - 著者名: 宮島未奈
- - 発売日: 2025年6月25日
- - 造本: 文庫
- - 定価: 693円(税込)
- - ISBN: 978-4-10-106141-2
- - URL: 新潮社の公式ページ
読者の期待
本屋大賞を受賞した作品が文庫化することにより、多くの読者にその素晴らしい物語が届くことを期待し、是非手に取っていただきたいです。青春の熱さや仲間との絆、目標に向かう姿勢が描かれたこの作品は、すべての世代の心に響くことでしょう。青春ストーリーを愛する方々には、必読の一冊と言えます。