医療の未来を考える「sukui」の受賞
福岡県に本社を置く株式会社ワーキングハセガワが展開する医療ウェアブランド「sukui」は、先日、世界的なデザインアワードであるiF DESIGN AWARD 2026を受賞しました。この受賞は、過去に日本のグッドデザイン賞を受けたことに続く、国際的なデザインの評価を意味します。
iF DESIGN AWARDとは
iF DESIGN AWARDは、1954年にドイツで設立された、世界中から多くのエントリーが集中する権威のあるデザイン賞です。毎年、約70カ国から1万件以上の作品が集まり、129名のデザイン専門家によって厳正に審査されます。この賞が評価する分野は多岐にわたり、プロダクトやパッケージ、サービスデザインなどが含まれます。
受賞の背景
最近では、デザインにおける持続可能性が重要視されるようになっています。特にiF DESIGN AWARDは2025年度から審査基準に「Sustainability」を新たに加え、持続可能性が評価の大きな軸となっています。「sukui」はこの基準においても高く評価され、カーボンネガティブ素材を使用し、循環設計に基づいた製品開発がなされている点が受賞の決め手となりました。
sukuiの特徴
「sukui」は、ヘンプを用いたカーボンネガティブの医療ウェアです。この製品には、ブロックチェーンを用いたデジタルプロダクトパスポート(DPP)が組み込まれており、CO₂の排出量や吸収量、さらにはトレーサビリティ情報を可視化します。医療従事者にとって、環境への配慮を持った選択が可能となっているのです。
デジタルプロダクトパスポート(DPP)
sukuiのDPPは、ブロックチェーン技術とデータベースを組み合わせたハイブリッドシステムを採用しています。これにより、改ざんが極めて困難な環境負荷データや素材の出所情報がブロックチェーンに記録され、常に最新のメンテナンス履歴などはデータベースで管理されています。製品に付与されたQRコードをスキャンすることで、使用者はその製品の詳細情報に即アクセス可能です。
代表のコメント
株式会社ワーキングハセガワの代表取締役である長谷川伸一氏は、「sukuiは、素材の選定からクリーニング、リペア、堆肥化に至るまで、衣服のライフサイクルを通じて持続可能性を実現しています。一着のスクラブにはブロックチェーンDPPが搭載され、スキャンすることで誰でもその環境データにアクセスできる仕組みになっています。当社の取り組みが国際的に評価されたことを大変嬉しく思います」とコメントしています。
協力企業・機関
「sukui」の製品開発には、複数の企業や大学が協力しています。産業用ヘンプ素材の供給にはKINGDOM TEXTILE (SHANGHAI) LTDが関与し、製品の開発・設計にはweavearth(株式会社AKAI)、ブロックチェーン技術の基盤となるDPPシステムの構築は株式会社chaintopeが担当しています。さらに、北九州市立大学はライフサイクルアセスメント(LCA)のサポートを行い、福岡県や飯塚市もプロジェクトを支援しています。
受賞歴
「sukui」は、2025年度のグッドデザイン賞、日本のiF DESIGN AWARD 2026、さらにはGreen Product Award 2026のファイナリストにも選ばれており、その評価は国内外で高まっています。
まとめ
環境への配慮がますます求められる現代において、「sukui」はただの医療ウェアではなく、持続可能な未来を見据えた新しい選択肢を提供しています。これからも株式会社ワーキングハセガワは、協力企業とともに、資源循環と低環境負荷を追求し、社会にポジティブな影響を与えることを目指しています。