パルシステムが発表した地球環境保全に向けた新宣言とは

パルシステムが目指す自然再生と持続可能な未来

2023年4月25日、パルシステム連合会は「パルシステムネイチャーポジティブ宣言」を発表しました。この宣言は、地球温暖化の防止と生物多様性の保全を目的にしたもので、森林や河川、農村、海洋といった自然環境全体に目を向けた新しい取り組みを提案しています。

ネイチャーポジティブとは？

「ネイチャーポジティブ」とは日本語で「自然再興」と訳され、自然を回復させるための活動を指します。生物多様性の損失を止め、その状態を反転させることが目的です。政府もこの考えに賛同し、「2030生物多様性枠組実現日本会議（J-GBF）」を通じて、自治体や企業、NGOと共に取り組んでいます。今回、パルシステムもこの趣旨に基づき、自らの活動をさらに発展させていくために宣言を発表しました。

宣言の要点

パルシステムの宣言には幾つかの重要な内容があります。まず、地球温暖化の防止と生物多様性保全を多面的に支援することが挙げられます。このため、彼らは生産者とともに自然環境を保全し、それを利用した持続可能な生活を実践することを目指します。

具体的には、次のような活動を行うことが予定されています：
1. 生物多様性の理解：森林、里山、農地、河川や海絶の生物多様性とその恩恵を組合員が理解するための啓発活動を行います。
2. 環境保全型農業の推進：持続可能な農業を広め、自然環境と調和しながら生産活動を行うことを重視します。
3. 森林の機能と支援：森林の持つ様々な機能を科学的に理解し、その機能を産業としても持続可能に利用できるよう支援します。
4. 水資源の保全：河川や海洋の保全活動を行い、日本の水資源を持続可能な形で回復させることを目指します。
5. 資源循環の実践：廃棄が前提とならない考え方に基づき、資源を効率的に利用する努力をします。

これらの活動を通じて、自分たち一人一人が環境負荷の少ない生活を実践し、それを広めていくことが重要です。

未来への道

パルシステムの活動は、私たちが目指す持続可能な社会への第一歩です。生産と消費の在り方を見直し、自然環境に優しい選択を行うことで、次世代に豊かな自然を残すことを約束します。これからも、地球や生物多様性を守るための取り組みは重要であり、私たち一人一人が参加することが求められています。

この宣言がどのように実行されていくのか、パルシステムの動向に注目が集まります。詳細な内容は今後、J-GBFの特設サイトなどでも発表される予定です。私たちも、この流れに乗り、持続可能な社会に向けた意識を高めていくことが大切です。