深島の挑戦
2024-04-10 09:00:01

深島で人と猫が共に住む未来を描くプロジェクトが始動!

深島の挑戦



大分県南部に位置する小さな離島、深島(ふかしま)。ここでは、11人の住民と65匹の猫が、穏やかな日常を生きています。しかし、特に近年、深島は「猫の島」として知られるようになる一方で、島民と猫たちにはいくつもの課題があります。これらの問題を解決するために立ち上がったのが「深島ぷろじぇくと」です。彼らは、第三冊目となる「深島ねこ図鑑」の制作を通じて、地域住民と猫、訪れる人々すべてが安心して過ごせるモデルケースを作ろうとしています。

深島ぷろじぇくととは



「深島ぷろじぇくと」は、観光まちづくり佐伯と深島が共同で進める取り組みです。主に島の課題を解決するために活動していますが、最初のステップは猫たちのことから開始しました。島には約65匹の猫が暮らしていますが、彼らの存在は島民にとってとても大切です。猫は、友人や家族のようで、日常の一部として愛されています。

深島の猫たち



深島の猫たちは、すべてTNR(Trap-Neuter-Return、捕獲・不妊手術・元の場所に戻す)の活動のもとに管理されています。この活動は2019年から始まり、どうぶつ基金の協力により実施されました。全ての猫には名前が付けられ、島民や訪れた人たちに愛される存在として成長しています。また、島では猫たちが互いに日向ぼっこをする姿が見られ、微笑ましい光景が広がっています。

深島ねこ図鑑の意義



深島に猫が暮らし始めたのは、明治の初期だとされています。その後、猫の数は増えていきましたが、島民は減少の一途をたどりました。その影響で、猫との共存に関わるいくつもの問題が浮上しました。「深島ねこ図鑑」は、これらの悩みを解決するために発行され、売上の一部は猫たちの支援へと活用されています。これまでに1冊目と2冊目が発行され、累計2000冊以上が販売されており、その収益は実際に役立てられています。

クラウドファンディングの開始



現在、深島ねこ図鑑の第3弾を制作するためのクラウドファンディングが開始されています。新しい図鑑はこれまで以上に充実した内容になる予定で、デジタル版も併せて制作されます。主な特徴として、全ての猫の名前や性格、触れ合えるかどうかのチャートが掲載されます。デジタル版では、未掲載の猫の写真や音声による解説もあり、より楽しめる内容を目指しています。これにより、深島への関心を高め、より多くの人々に愛される島になることを願っています。

深島を守るための未来



深島の住民11人と猫たちは、共に穏やかな日々を過ごしています。しかし、人口減少に伴い無人島の危機が迫っています。深島ぷろじぇくとを通じて、地域との結びつきを深め、より良い関係を築くことが進められています。猫図鑑を通じて島の現状を知ってもらうことで、新たな訪問者や支援者を増やし、深島を未来に残す一助としたいという願いが込められています。

「深呼吸できる島」、それが深島の目指す未来です。旅行や観光とは異なる「体験」を通じて、多くの人々に深島の魅力を伝え、貴重な場所を守るために、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。猫と共に、738の友人たちが待っています。

会社情報

会社名
深島ぷろじぇくと(deepblue)
住所
大分県佐伯市蒲江蒲江浦3249
電話番号
080-5289-2280

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