和歌山市に新たにオープンした防災学習センターの魅力とは
和歌山市の防災学習センターがグランドオープン
和歌山市の市民に向けた新しい防災拠点、『防災学習センター』が令和7年3月16日にグランドオープンしました。このセンターは、市民が災害時に適切に行動できるよう、様々な体験を通じて学ぶことができる場所です。オープン初日には多くの来館者が訪れ、賑わいを見せました。
リニューアルオープン式典の模様
この防災学習センターのリニューアルオープン式典は、令和7年3月15日に行われました。市長の挨拶の場では、地域の安全と安心を守るための重要性が再確認され、参加者全員でのテープカットが行われました。一層充実した体験コーナーが設けられ、来館者は新たな防災知識を得ることができるようになりました。
体験型プログラム
新たにリニューアルされた防災学習センターは、以下の5つの体験型プログラムを用意しています:
1. リアル・ザ・ムービー(災害シアター)
南海トラフ巨大地震に備え、「津波避難三原則を守れるか?」というテーマで一般向けと子供向けの映像が新たに制作されました。視覚的に災害の危険を理解するための重要なツールとなります。
2. 消火・ザ・トライ(初期消火体験)
実際の消火器を模したセンサー式の設備を使用し、169インチの大画面での初期消火体験が可能です。最大3名まで同時に体験でき、実際の消火活動のスキルを磨くことができます。
3. レスキュー・オブ・ザ・ハート(救命処置体験)
訓練用人形を使用して心臓マッサージの効果をリアルタイムに確認することができます。また、AED(自動体外式除細動器)の使用体験も行える貴重な機会です。
4. レッツ・コール・119(119番通報体験)
火災や救急時の119番通報の疑似体験を行うことができます。実際に通信員と会話しているかのような臨場感があり、通報の流れを学ぶことができます。
5. デジタル防災クイズ
ウェブ形式の防災クイズは、年齢に応じた3コースが用意されています。自宅や学校で手軽に利用でき、学んだ知識を確認する絶好の機会となります。クイズの内容はセンター内の各コーナーに関連しており、より深く防災を学ぶ手助けをしています。
地域の支えと未来
新しい防災学習センターは、地域の人々が安心して生活できるよう、災害への備えを学ぶための重要な場所として位置付けられています。これからも多くのイベントやプログラムが開催される予定であり、地域の皆さんが積極的に参加し、知識を深めていくことが期待されています。
防災学習センターは、単なる施設ではなく、市民とともに災害に備える「力」を育む場所でもあります。今後の取り組みにも注目が集まります。