NELが顧客ニーズを的確に捉える新サービス「カスタマーAI」を発表

NEL株式会社が生み出した「カスタマーAI」とは

リテールテックカンパニーのNEL株式会社が正式にリリースした「カスタマーAI」サービスが注目を集めています。このサービスは、AIを活用して顧客のニーズを効率的に分析し、企業のカスタマーサクセス業務を大幅に改善することを目的としています。

背景

近年、企業活動がデジタル化する中で、「お客様の声」の重要性は増しています。顧客から寄せられるフィードバックをしっかりと分析し、商品改良や開発に役立てることが、企業の成長に欠かせません。しかし、従来の方法では膨大な情報を集計し分析する作業が手間となり、効率が悪いという問題がありました。

そこでNELは、この課題を解決するために「カスタマーAI」を開発しました。このサービスの導入により、ウエルシア薬局ではカスタマーサクセス業務の工数を90％削減することに成功しました。

ウエルシア薬局での取り組み

「カスタマーAI」の第一弾として、ウエルシア薬局と連携し、顧客がスムーズにフィードバックを行えるページ「からだの声とくらしの声」を設置しました。このページでは、商品に関する意見やリクエストを気軽に投稿できるため、実際に出た声をもとに商品の改良や新商品の開発が進められています。

過去には、多くの利用者から集められたフィードバックが活かされ、ウエルシアのプライベートブランド「からだウエルシア・くらしウエルシア」に、新たな商品を誕生させました。顧客が求める商品を的確に捉えることで、顧客満足度を高めています。

顧客の声と商品例

実際に寄せられた顧客の声の一部には、手荒れに悩む方からの高保湿の無香料ハンドクリームのリクエストや、アーモンド小魚の大きなサイズと美味しさを求める意見などがありました。また、敏感肌のユーザーからは、痛くならないしっかり洗える洗顔料の要望も寄せられています。これらのニーズを基にした商品開発は、今後も続いていくでしょう。

業務効率化の成果

「カスタマーAI」を導入した結果、ウエルシア薬局での業務効率が著しく向上しました。顧客の声の収集や分析、分類といったプロセスが自動化されたことで、従来時間を要していた準備作業が劇的に短縮され、商品開発やサービス向上に集中できる環境が整いました。

この取り組みは、ウエルシア薬局における90%の工数減少という数字に表れています。実際に導入された代表取締役社長の田中氏は、顧客対応により多くの時間を割けるようになったと語り、その成果を絶賛しています。

今後の展望

NELは今後、「カスタマーAI」の取り組みを強化することで、さらに多くの企業に顧客の声を反映させる手助けを行う予定です。データとAIを活用し、顧客ニーズに基づいた商品開発やサービス改善を進め、より価値のある体験を提供していくことを目指しています。

カスタマーAIに関心を持った企業は、公式サイトを通じて詳細情報をチェックできます。また、関連するイベントや採用情報も公開されており、積極的な参画が期待されています。