『サライ』の晩秋特集
大人のための文化・教養誌『サライ』が発行した2025年12月号は、創刊36周年を記念した特別号で、晩秋の奈良を探索する5つのルートを紹介しています。発行日は2025年11月8日、価格は1250円(税込)です。
特別付録:ゴッホ・カレンダー
この号の特別付録として、2026年のオリジナル「ゴッホ・カレンダー」が付いてきます。名画に囲まれた12か月を過ごすことができ、上質な紙で作られたカレンダーには、見開きのサイズで左285mm×高さ388mmという贅沢なデザインです。
中面には、1月から12月まで毎月1点ずつ、ゴッホの名画が印刷され、日付欄には二十四節気の解説もついています。
奈良の文化を巡る5つのルート
特集では、「東大寺・奈良公園」「きたまち」「桜井・御所」「橿原・飛鳥」「斑鳩」という、奈良を代表する5つのエリアをじっくりと歩くコースが提案されています。古代から続く日本の歴史を感じることができるこの特集は、読者にとって新たな発見の場となることでしょう。
東大寺・奈良公園エリア
まず最初に紹介されるのは、東大寺・奈良公園エリア。このエリアを撮影したフォトグラファー、三好和義さんは、非常に特別な視点で仏教文化を伝えることに情熱を注いでいます。撮影現場での思い出や、仏像の魅力についても語られています。
きたまちエリア
続いて、きたまちエリアは女優の村井美樹さんが案内します。ここでは幻の廃線跡「大仏鉄道」にスポットを当て、廃線を歩くことで、失われた歴史と自然を感じることができます。
桜井・御所エリア
泉の地ともされる桜井・御所エリアでは、日本酒発祥の地を訪ねることができ、地域の美酒を楽しむ貴重な機会が提供されています。美酒と共に、桜井の豊かな歴史も学ぶことができるでしょう。
橿原・飛鳥エリア
古墳の宝庫である橿原・飛鳥エリアでは、実際に古墳の中に入ったり、触れたりすることで、古代の文化に直接触れることができます。専門家の解説を交えたこのセクションでは、聖徳太子ゆかりの地も探索でき、歴史への理解が深まります。
斑鳩エリア
最後に、斑鳩エリアでは聖徳太子に関する功績を考えつつ3つの塔の謎に迫ります。このエリアは、奈良の魅力を更に引き立てる重要な場所です。古代の考えを受け継ぐ建物群は、多くの人々に感動をもたらすことでしょう。
奈良の食文化も堪能
第2部では、大和の美味しい料理を探訪します。「大和の『うまし』を訪ねる」というテーマで、奈良の特産物や地元の食材をふんだんに使用したレストランを紹介し、食文化の豊かさを伝えています。特に、奈良の自然派フレンチ「ラ・トラース」で楽しむ「バターナッツカボチャのロースト」は、多くの人々の舌をも楽しませる一品です。
おでん酒場を巡る特集
さらに、特集の中では、江戸時代に親しまれてきたおでん酒場にも触れています。おでん三吉をはじめとする全国の名店を紹介し、食と酒を楽しむ場所を提案します。
インタビュー:横尾忠則さん
そして最後に、現代美術家の横尾忠則さんへのインタビューも掲載されており、彼の成長や作品へのこだわりを知ることができます。健康や夢についても語られており、アートの重要性が再認識される内容です。
まとめ
本書を手に取ることで、奈良の美しい風景や文化、食を体験できる特別な機会となるでしょう。日本の原風景を感じながら、深い歴史に触れる秋の奈良の旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。所詮旅は心の豊かさを加えるもの。それを感じられる素晴らしい一冊です。