京都芸術大学にて「伝統文化論」が開講
京都芸術大学の舞台芸術研究センターが、新たな公開講座「木ノ下裕一の伝統文化論 ~『古典』を掘り下げる、『現代』を思考する~」を2025年4月15日から6月3日まで開催します。この講座は、日本の古典芸能の深層を探求し、その魅力を新たな視点から考察するものです。
講師について
講師を務めるのは木ノ下歌舞伎の主宰である木ノ下裕一氏。彼は1985年に和歌山市で生まれ、2006年から古典演目の上演を精力的に行ってきました。彼の代表作には『三人吉三』『娘道成寺』『義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー』などがあり、これまで多数の賞も受賞しています。精神的な探求と創造を通じて、古典演芸から現代のさまざまな表現につなげることに力を入れています。
講座内容
この講座は全7回にわたり、木ノ下氏が日本の古典芸能がどのように発展してきたかを多角的に分析します。講座は以下のプログラムで構成されます:
1.
第1回(4月15日)『道成寺』の世界(前編) - 鬼と龍の物語を掘り下げる。
2.
第2回(4月22日)『道成寺』の世界(後編) - 女の視点から描く。
3.
第3回(4月29日)『隅田川』の世界(前編) - 弔いの物語について。
4.
第4回(5月13日)『隅田川』の世界(後編) - 近松から宮藤官九郎まで、変遷をたどる。
5.
第5回(5月20日)『心中天の網島』の世界(前編) - 近松の集大成を探求。
6.
第6回(5月27日)『心中天の網島』の世界(後編) - 残された者たちの物語を考察。
7.
第7回(6月3日)総括『勧進帳』の世界 - 能から木ノ下歌舞伎までの総まとめ。
受講概要
この講座は、初心者から経験者まで幅広い方々に開放されています。受講料は全7回で1万円で、定員に達し次第お申し込み受付を終了します。受講資格は学ぶ意欲さえあれば誰でも可能です。
申し込み方法
申込受付は2025年3月4日の10:00から開始され、オンラインまたは郵便振替、チケットセンターの窓口でのお申し込みが受け付けられます。詳細は京芸術劇場の公式ウェブサイトをご覧ください。お問合せは、京都芸術劇場チケットセンターまでどうぞ。
京都芸術大学の舞台芸術研究センター
京都芸術大学内の舞台芸術研究センターは、2001年に設立され、伝統芸能から現代のマルチメディアパフォーマンスまでを広く支えています。ここでは、国内外の新しい演劇の発信地としても機能しており、様々なジャンルでの表現を行う場となっています。
伝統文化に興味がある方々は、この貴重な機会をお見逃しなく。木ノ下裕一氏と共に、古典の魅力を再発見する旅に出ましょう。