連結決算システム「iCAS」と「WORKS-i」のAPI連携
企業の財務報告や開示業務における効率化が求められる中、株式会社インプレスが提供する連結決算システム「iCAS」に新たに実装されたAPI連携機能が注目を集めています。この機能は株式会社プロネクサスの開示実務支援システム「PRONEXUS WORKS」のオプションサービス「WORKS-i」と統合され、業務の効率化と人的ミスの削減を実現します。
1. 連携の背景と目的
昨今、特に上場企業では、決算業務から有価証券報告書などの開示書類を作成する過程において、作業の効率化へのニーズが高まっています。従来、iCASを利用する企業は、連結精算表や財務諸表を作成した後、開示用システムへとデータを再入力する必要がありました。これによって、時間がかかる上、二重入力によるミスも懸念されていました。
API連携の導入によって、iCASの連結勘定科目マスタや財務数値を「WORKS-i」へ直接送信できるようになりました。これにより、決算から開示までのプロセスが一貫し、データ連携の質が向上し、作業が迅速化されます。
2. 機能の概要
新機能の特徴として、以下の2つが挙げられます:
- - iCASから「WORKS-i」への財務数値データの連携
企業が生成した財務データが、自動で「WORKS-i」へと反映され、手作業での転記作業が不要になります。
連結決算に必要な科目情報が正確に「WORKS-i」と共有され、開示書類作成が容易になります。
これにより、開示業務における二重入力や転記に伴う計算ミスが顕著に減少することが期待され、結果として業務の高効率化と生産性の向上が実現します。
3. 今後の展望
株式会社インプレスは、今後も「iCAS」の機能強化を継続し、複雑な連結決算業務におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)の支援を行っていく方針です。顧客の多様なニーズに応じた製品開発を進め、よりよいサポートを提供することで、顧客の課題解決に努めていく考えです。
4. 「WORKS-i」とは
「WORKS-i」は、株式会社プロネクサスが開発した開示書類作成支援システムです。このシステムは、各社の会計システムや独自に作成したデータを取り込み、結合や指標計算を自動で行います。これにより、有価証券報告書や決算短信などの開示書類が自動リンクされ、効率的な作業が実現します。
どちらのシステムも開発元が設立された背景が深く、信頼性も高いことから、今後の業界での活躍が期待されます。
この新しい連携機能の実装により、企業の財務報告業務がどのように変革されるか、今後も注目していきたいところです。