世代間の仕事観の違い
2025-05-12 11:27:36

ミドル・シニア社員が語る後輩世代の仕事観と能力の違い

ミドル・シニア社員が語る後輩世代の仕事観と能力の違い



2023年に実施された調査では、ミドル・シニア世代の社員が後輩社員、特に16〜20年卒と21〜24年卒の間で感じる仕事に対する価値観や能力の違いが明らかになりました。この調査は、レバレジーズ株式会社が運営するフリーター・既卒・第二新卒向け就職支援サービス「ハタラクティブ」が行ったもので、対象は35歳から65歳の正社員となっており、329名が参加しています。

1. 世代間の能力差を実感


調査結果によると、16〜20年卒の社員が持つ職務遂行能力は、21〜24年卒に比べて高く評価されていることがわかりました。特にミドル・シニア社員は「オンラインでのコミュニケーション能力」において、16〜20年卒社員の評価が上回る結果が出ています。これは、学生時代からのオンラインツールの利用経験が反映されている可能性がある一方で、基礎的なコミュニケーション技術が優れているとの見方もあります。ただし、21〜24年卒は「ITスキル・ITリテラシー」において高く評価されており、デジタルスキルに関する経験の豊富さが表れています。

2. 仕事への意識の違い


約40%のミドル・シニア社員が、16〜20年卒と21〜24年卒との間で「仕事への価値観」に差を感じていると回答しました。具体的には、「会社への帰属意識」や「社会人マナー」に対する意識では16〜20年卒が高く評価されており、逆に21〜24年卒はワークライフバランスや兼業・副業への前向きな姿勢が顕著です。この傾向は、昨今の個人重視の働き方の影響を受けていると推察されます。

3. 異なるキャリア志向


キャリアに対する志向は、両世代間で大きな違いが見受けられます。ミドル・シニア社員は16〜20年卒が「縦のキャリア」、つまり昇進を意識しやすい一方で、21〜24年卒社員は「横のキャリア」に重点を置いていると感じています。特に「昇進・昇給」への関心は、21〜24年卒に対して16〜20年卒は24.6ポイントも高い結果が出ています。このように、若者のキャリア選択は、より多様性を持つ傾向にあると言えます。

4. COVID-19の影響


この差異の背景には、新型コロナウイルス感染症の影響があるでしょう。2020年以降、オンラインでの就職活動が主流となり、企業説明会に参加するハードルが下がったことが、若手社員の仕事への向き合い方や能力形成に影響を及ぼしています。調査によると、2020年以降の大学生の就職活動状況が改善し、企業の説明会への参加率が上昇しているという報告もあり、この状況が中規模企業における採用機会の拡大につながっていると考えられます。

まとめ


今回の調査で浮かび上がったのは、ミドル・シニア社員の約4割が感じている後輩社員に対する能力や価値観の違いです。ITスキルの向上が著しい一方で、コミュニケーション能力に関しては従来の方法が求められる場面も多いことが窺えます。企業はこの世代間の違いを認識し、人材育成やキャリア形成において流動的な価値観に対応した方策を講じることが求められています。特に柔軟なキャリアプランの選択肢を提供し、各世代の特性を最大限に活かすことが、組織全体の活性化と持続的な成長につながると期待されます。


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会社情報

会社名
レバレジーズ株式会社
住所
東京都渋谷区渋谷2丁目24番12号 渋谷スクランブルスクエア24F/25F
電話番号
03-5774-1632

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