カインズ、ザスパの経営に本格参入
株式会社カインズが、株式会社ザスパに対する第三者割当増資を引き受け、これにより単独の筆頭株主としての地位を確立しました。本業がホームセンターを中心とするカインズは、群馬県前橋市に本社を構えるザスパの経営支援を通じて、地域の活性化を目指します。
カインズの高家正行社長がザスパの非常勤取締役に就任予定であることも注目されており、これは2025年4月の定時株主総会での承認を経て正式に決定されます。これにより、カインズがザスパの経営におけるより深い関与を行うことが期待されています。
長年にわたるサポートの歴史
カインズは、2006年にザスパ群馬がJリーグに加盟して以来、オフィシャルユニフォームパートナーとして、さまざまな支援活動を展開してきました。2020年には約20%の株式を保有し、筆頭株主となったことで、経営に直接的な影響を持つ立場になりました。
これまでにカインズは、ザスパ群馬の練習環境の充実に寄与するため、企業版ふるさと納税を活用して前橋市ローズタウンサッカー場を寄贈。また、選手のキャリア形成支援や地域のイベント活動にも積極的に参加しています。
地域貢献を目指した取り組み
ザスパに対する支援の一環として、カインズは前橋市でターゲットを絞ったイベントを開催しています。直近では、2024年1月に行ったチャリティオークションの売上を活用したスポーツフェスティバルが挙げられます。このイベントは、子どもたちに運動機会を提供することを目的としており、実際に52名の子どもたちが参加しました。
さらに、カインズは「CAFE BRICCO」を運営しながら、元ザスパ選手で現在クラブアンバサダーを務める清水慶記氏と連携し、マフィンやチョコレートドリンクの開発を支援しています。
ザスパとの共創の未来
カインズは、今後もザスパと強力に連携し、2030年のJ1昇格を目指して経営基盤の強化に努めます。また、地域の課題解決と活性化を推進する「共創」のパートナーとして、地元群馬の誇りを築くために様々な取り組みを進めていく方針を示しています。
このように、カインズとザスパの関係性は、単なるビジネスパートナーから、地域貢献を目指す重要な戦略的関係へと進化しています。これらの活動が今後どのように展開されるか、地域の皆さんの期待も高まる一方です。
公式情報については、カインズのウェブサイトやSNSを通じて最新情報をチェックすることをお勧めします。