外出を快適にする新技術『押シスト!』
近年、高齢化社会の進展に伴い、外出が難しい方々の移動手段としての車椅子はますます注目されています。しかし、屋外においては不整備な路面や段差により、押す人にも負担がかかり、運転者へのストレスが増す傾向があります。そんな中、新たに登場したのが次世代eモビリティ『押シスト!』です。この技術は、手動式車椅子に取り付けることで、押す人の負担を軽減し、より快適な外出を可能にします。
『押シスト!』の特徴
『押シスト!』は、一般的な手動式車椅子に取り付けることで、タイヤ付きのボードに乗ることができます。このボードに乗っている人は、車椅子を押しながら一緒に移動することができ、より楽に外出が楽しめるようになります。屋内では十分平坦な床環境が整っているため、車椅子を押す際の抵抗をあまり感じませんが、屋外ではアスファルトやコンクリート、未舗装の道など、様々な状況が存在します。特に段差や傾斜のある路面では大きな力が必要となります。
安全な通行を模索
現在、駅や商業施設ではバリアフリーの整備が進められていますが、歩道や側道には未だ段差や凹凸が多く、車椅子利用者にとっては大きなリスクが伴います。『押シスト!』は、このような課題に対処するため、危険箇所の情報を収集・蓄積し、将来的にはスマートフォンのアプリを通じて危険を知らせるシステムの導入を目指しています。展示会ではそのデモが行われ、参加者からは多くの関心が寄せられました。
広がる応用範囲
『押シスト!』は単なる手動車椅子の補助にとどまらず、他の手動式の運搬車両にも応用可能です。たとえば、重い荷物を運ぶためのカートなどもその対象に含まれ、取付治具や設計変更を行うことで、さらに多様な利用法が見込まれています。高齢者や障碍者だけでなく、幅広い利用者にとっての快適な移動手段の選択肢が広がります。
Japan Mobility Show 2023での展示
この技術は、10月27日から開催される『Japan Mobility Show 2023』でも紹介されます。このイベントは、自動車業界だけでなく、多くのスタートアップ企業が参加することが予想されています。展示されるのは、次世代のモビリティ産業に関わる様々な製品やサービスであり、注目のアイテムとして『押シスト!』も登場予定です。
今後の進展に乞うご期待です!
会社概要
『押シスト!』の開発を行っている合同会社 道設計 The Way Design LLCは、愛知県に本社を構え、eモビリティの開発やコンサルティングを手がけています。スタートアップとしても注目されており、今後の展開が楽しみです。
公式ウェブサイト:
The Way Design