People TreesとFORMIDEA、アジアでの人事支援に新たな一歩を踏み出す

大阪市に本社を置くPeople Trees合同会社は、フィリピンの人事コンサルティング企業FORMIDEA社との業務提携を発表しました。これにより、日本とフィリピンを起点にアジア地域向けの人事・組織開発支援が一層強化され、グローバルな支援体制が本格的にスタートします。

企業背景と提携の意義

People Treesは、主に日本企業に向けて人事制度設計や組織開発を手がけてきました。その一方でFORMIDEA社は、アジア全域でリーダーシップ研修やHRアウトソーシングを行ってきた経験豊富な企業です。両社の提携は、それぞれの専門性を活かし、国境を越えたHR支援を実現するための重要な一歩です。

People Trees- Formidea提携

この提携の象徴として、最初の研修が実施されました。7月10日、大手プラントエンジニアリング企業の日本本社の社員を対象に、FORMIDEAによる「感情知性」に関する英語の研修が開催され、参加者は自身の対人スキルや感情理解を深める貴重な機会を得ました。日本のビジネスシーンでは扱いの難しい「感情」というテーマに対して、英語を共通言語とすることで、参加者間でよりフラットなコミュニケーションが生まれたと報告されています。

共催イベントの開催

続いて、7月11日には「アジアHR最前線」というテーマのイベントが行われ、20年以上アジアの人事をリードしてきたVivian Cruz氏が登壇。日系企業との協働事例を交えながら、アジアの人事トレンドや課題について参加者と共有しました。「最近、自分の脳が活性化される感覚を感じられた」という参加者の声があるなど、有意義な時間となったようです。

今後の展開

People TreesとFORMIDEAは、今後も日本・フィリピンの企業を対象に、アジア全域に向けた人事コンサルティングサービスの充実を目指します。具体的には、現地カルチャーの理解を深めた駐在員育成や、ワークショップを通じた現地リーダーの育成など、実践的なプログラムを提供します。

Co-CEOの東野敦氏は、今回のパートナーシップにより、英語と現地文化に即したプログラムを提供できるようになったと述べています。また、Vivian Cruz氏も異なる文化の中でリーダーたちが共に学ぶことの重要性を強調しています。

この提携によって両社が手を携え、アジアでの人事支援の新たな可能性を模索していく姿勢が鮮明になりました。今後の進展に注目が集まります。