オークネットが発表した2025年7月の中古車市場価格指数とは？

オークネット循環型経済ラボが公開した2025年7月の中古車市場価格指数

2023年7月、オークネット循環型経済ラボは中古車市場価格指数に関する最新レポートを発表しました。このレポートは、中古車市場の動向を把握するための新たな指標となっています。

日本国内の中古車市場では、従来から「平均取引価格」が重要視されてきましたが、これだけでは現実の市場状況を十分に反映することが難しいとされています。そこで、オークネットは東京大学エコノミックコンサルティング（UTEcon）との協力により、リユース流通価格指数を開発しました。この指数は、オークネットの豊富な会員データに基づき、さまざまな中古車の特性を統計モデルに組み込むことによって、市場の実態をより正確に表現することを目的としています。

中古車市場価格指数のいかなる変動が見られたか？

2025年7月時点での中古車市場価格指数は、2008年7月を1とする基準において、2.232という値を示し、前月から0.05上昇しました。これは約2.31%の増加を意味します。また、同一基準での平均取引価格も1.523と増加し、前月の1.481から0.042上昇しました。この背景には、需要の増加に伴う市場の相場上昇があると考えられます。

さらに、具体的なデータを見てみると、2025年6月の平均取引価格が915,528円であったのに対し、2025年7月には941,419円に達しました。このことからも中古車市場における価格上昇が顕著であると言えます。

ボディタイプ別の価格変動

毎月、オークネットはボディタイプ別の中古車市場価格指数を発表しています。その中で、ミッドサイズの車両が最も大きな3.59%上昇を記録しました。他のカテゴリーでもミニバンやSUV、コンパクトカー、バン・トラック、ラグジュアリー車が顕著な価格上昇を示しています。

循環型経済の未来を見据えて

オークネット循環型経済ラボは、1985年に世界初のリアルタイム中古車オンラインオークション事業を開始し以来、およそ40年にわたり循環型流通のサービスを提供してきました。2022年にはオークネット総合研究所を前身とし、設立されました。このラボでは、リユース市場価格指数の発表や独自のリサーチを通じて、循環型経済に関する情報を発信しています。

研究パートナーにはUTEconが参加しており、経済学やオークション理論を利用した分析やリサーチを行っています。今後も中古車市場の情報発信が期待されます。

詳細はこちらを参照してください。