東京リライフクリニックで老化制御の新たな臨床研究が始まる

新たな老化制御への挑戦

東京リライフクリニックは、東京都中央区に位置し、革新的な医療技術を提供するクリニックとして知られています。この度、同クリニックが、2025年10月より「軽度認知障害（MCI）」を有する方々を対象にした臨床研究を始めることが発表されました。この研究の目的は、画期的なナノ粒子であるエクソソームの点鼻投与が、認知機能や筋力、免疫老化にどのように影響するかを科学的に検証することです。

研究の背景と重要性

高齢化社会が進展する中、軽度認知障害は約2割の高齢者が抱える問題となっています。しかしながら、この状況に対する根本的な治療法は未だ確立されていません。身体機能の低下や免疫の衰えといったサルコペニアや免疫老化の課題は、加齢とともに広がっていく社会的な問題です。本研究は「見た目ではなく機能」に着目し、これらの課題を横断的に解決する革新的なアプローチを試みます。

研究の方法

本研究は二重盲検無作為化比較試験として実施され、エクソソームの点鼻投与が対象となります。エクソソームは、再生医療の分野で注目を集めているナノ粒子であり、神経保護や筋再生、免疫調節といった多面的な生物活性を持ち、高い安全性と有効性が示唆されています。この試験を通じて、エクソソームがどのように老化した体の機能を改善できるのか、実際の患者さんを対象に検証することになります。

共同研究の意義

さらに、今回の研究は東京大学大学院理学系研究科の合田研究室との共同研究として行われます。合田ラボは、米国XPRIZE財団主催の国際コンペティション「XPRIZE Healthspan」において、600以上のチームからTop40に選ばれた実績があり、学術的な評価も非常に高いです。このような著名な研究機関と連携することで、より信頼性のある結果が期待されます。