名古屋市のしいたけ事業
2022-02-25 10:00:12
名古屋市で始まるしいたけ栽培事業が福祉と農業を結ぶ新モデル
農福連携とは何か
農業と福祉が協力し、持続可能な地域社会を支える「福農一体」の取り組みが名古屋市でも始まりました。株式会社アグリンクスと社会福祉法人ゆめネットの協力によって、新たなしいたけ栽培事業がスタートしたのです。この事業は、障害者支援を行う福祉施設の利用者が主体となっている点が大きな特徴です。
農福連携の背景
福農一体事業は、2021年から始まった業務提携から派生しました。最初は農産物の袋詰めやパッケージシール貼りの業務からスタートし、その後作業を更に細分化して適切な業務量を提供することで、利用者が自信を持って働ける環境を整えています。農業は高収益の可能性を秘めており、その力を生かしながら利用者の賃金アップを目指します。
立ち上がったしいたけ栽培事業
名古屋市港区にある面積2000㎡の圃場では、早速しいたけの栽培が行われています。ここでは生産から出荷まで、一貫して関わることで、地元に新鮮なしいたけを提供することを目指しています。また、これらの農産物は名古屋市内のスーパーで販売される予定です。
環境への配慮
この事業の魅力の一つは、環境問題への取り組みです。食品廃棄物を利用した循環型自然農法を採用することで、持続可能な農業を目指しています。農業と福祉が一体となることで、地域の食を支える役割を果たしつつ、利用者の雇用の機会を増やすことができます。
賃金の向上を目指して
この連携によって、社会福祉法人ゆめネットの就労継続支援B型事業所に通う利用者の月額平均賃金が大幅に向上しました。2021年の実績は月額20,000円であり、2022年には目標として40,000円を掲げ、さらなる効率化を進めているとのことです。これは全国平均を上回る数値で、今後の事業の成長にも期待が膨らみます。
まとめ
名古屋市でのこの新しいしいたけ栽培事業は、農業と福祉を結ぶ一つの成功例です。福農一体事業を通じて、障害者支援を行う福祉施設の利用者が主体となり、賃金の向上を図ることで地域に貢献しています。歩み始めたこの事業が、他の地域への波及効果をもたらすことを期待しましょう。これからも福祉と農業が手を組んで成長していく姿に注目です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社アグリンクス
- 住所
- 岐阜県高山市桐生町8-290
- 電話番号
-
052-854-6448