青森県産やませながいもが新たなブランドに、地域活性化の挑戦

青森県の新たな挑戦、やませながいもブランド化

青森県三沢市から、新たなブランド「やませながいも」が誕生し、地域の産品として世界にその価値をアピールする活動が始まりました。このプロジェクトは、地域の特産である長芋のブランド化を目指しており、三沢市の商店街を拠点に様々な取り組みが進行中です。

地域の課題を解決する取り組み

青森県は長芋の生産量日本一を誇りますが、規格外品が多く市場に流通しない現実があります。形が不揃いでも栄養価や味は正規品と変わらず、多くの農家がその影響を受けてきました。特に、取引価格は20年前と比較して半値以下に減少し、農家の収入が減る一因となっています。さらに、地域には専門職の求人が少なく、知的障害者の雇用の場も不足しているため、これらの課題を解決することを目指しています。

加工品の開発と雇用機会の創出

このプロジェクトでは、規格外品を活用した加工品の開発を進めています。農家からの買取価格を市場価格よりも1割増しに設定することで、農家の収入を支えています。加工場では、地元の若者や高齢者だけでなく知的障害者も雇用し、訓練を通じて新たな働き方の場を提供しています。これにより、農家の継続的な収入安定と雇用機会の創出を図っています。

Uターン希望者の受け入れ

さらに、Uターン希望者を受け入れることで地域の活性化を図る取り組みも行っています。専門知識を持つ方々に「田舎で専門技術を活かせる仕事」を提供し、地域に貢献できる機会を創出しています。また、やませながいもの成分分析を行い、その独自の価値を明確にすることで、マーケティングや販売戦略を強化する予定です。

やませながいもとは何か？

やませながいもは、南部地域特有の厳しい気候条件で育まれる真っ白な長芋です。この環境で育った長芋は、糖度が一般的な長芋よりも20％高いとされ、食味も非常に好評です。特に、やませの影響を受けた深い土の中で緩やかに熟成されるため、他県の長芋にはない独特の甘みがあります。また、アミラーゼの活性が高く、消化器官への負担が少ないため、美容や健康に気を使う消費者にも期待される商品として注目されています。

地域の魅力を伝えるメディアへの呼びかけ

このプロジェクトは、地域特性のある青森の産品を活かしつつ、地域社会全体の活性化を目指しています。既に多くの取り組みが進行中ですが、さらなる協力を求め、メディアの方々にもこの活動を取り上げていただけることを願っています。青森県産のやませながいもは、地域の誇りともいえる食材です。この取り組みを通じて、地域の魅力をさらに広めていきたいと考えています。