SAPジャパン、AIとデータ活用の最前線を切り拓く新機能を発表
SAPジャパン、新しい機能を発表
2023年10月、SAPジャパン株式会社は、SAP® Business Data Cloud(SAP BDC)の一般提供開始と、SAP® Business AIのアップデートを発表しました。これにより、日本企業の生産性向上と意思決定の質を高めると期待されています。
SAP Business Data Cloudの充実
SAP BDCは、SAPと非SAPのシステムにおけるビジネスデータを一元管理できるフルマネージドSaaSプラットフォームです。このプラットフォームは、SAP® DatasphereやSAP® Analytics Cloud、SAP® Business Warehouseなどと統合され、部門間で整合したデータ活用を実現します。最近のアップデートでは、Databricksとの機能統合により、ゼロコピーでのデータ連携が可能になりました。これにより、SAPデータを複製することなく、リアルタイムでの分析に活用することが可能です。
事前構築済みのインテリジェントアプリケーション群
さらに、2025年後半から、データとAIを組み合わせて業務プロセスを最適化する「Intelligent Applications」が提供されます。このアプリケーション群は、さまざまな業務領域に対応し、例えば、人事部門向けには「People Intelligence」として戦略的な意思決定やエンゲージメントの向上を支援します。また、SAP® Sustainability Control TowerやSAP® 360 Customerなどと連携し、既存のSAPアプリケーションも強化されます。
SAP Business AIの新機能
SAP Business AIに関しても更新がなされ、AIを実践的に活用する多くの機能が追加されています。特に注目は、自然言語による質問に対して即座に分析結果を返す「Analytical insights」機能です。これにより、営業成績や費用計算の情報を迅速に得られ、分析に要する時間を大幅に削減できます。同様に、新たに導入された「SAP Joule action bar」機能では、WalkMeの技術を利用して、業務状況に基づいた提案を行うリアルタイムAIアシスタントが提供されます。
開発を支援する新機能
「SAP® Joule for Consultants」は、プロジェクトにおけるコーディング理解を加速し、実行速度を最大14%向上させる機能としてリリースされました。加えて、Microsoft 365 CopilotおよびTeamsとの連携により、Jouleの活用領域が広がり、部門を越えたAI活用が促進されます。
新たなAIエージェントの投入
SAPは、40以上のJouleエージェントを発表しており、これにより経費処理や債権管理、サプライチェーンの自動化が進む見込みです。これらのエージェントは、分析業務を支援し、業務の効率化に貢献します。2025年末までには、400以上のAIシナリオの提供が計画されています。
開発者向け機能の拡充
開発者向けにもノーコードでAIスキルを構築できる「Joule Studio」が提供され、業務要件に応じたAIスキルのカスタマイズも可能となります。また、複数のAIモデルに対応したプロンプト最適化機能も開始され、開発者が柔軟にAIを活用できる環境が整っています。
業種別に特化した機能
ライフサイエンス業界や財務領域に特化したAI機能も強化され、特に治療スケジュールの遅延の早期検知などが備わっています。このように、SAPジャパンはあらゆる業務領域で生成AIとビジネスデータを統合した現在の動向により、企業の業務改革を支援し続ける姿勢を明確にしています。
今後もSAPジャパンは、AIとデータの力で企業の未来を切り拓いていくと期待されています。
会社情報
- 会社名
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SAPジャパン株式会社
- 住所
- 東京都千代田区大手町 1丁目2番1号三井物産ビル11F・12F
- 電話番号
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