東京ガス、マレーシアにおけるLNG受入基地開発を発表
2026年5月15日、東京ガス株式会社は、マレーシアのGas Malaysia Berhad(以下、ガスマレーシア)、およびVTTI B.V.(以下、VTTI)と共同でLNG受入基地「RGT Yan」の開発契約を締結しました。このプロジェクトは、マレーシア・ケダ州ヤン地区のプラウ・ブンティング沖に、浮体式LNG貯蔵・再ガス化設備(FSRU)を設置する計画です。再ガス化の能力は年間最大600万トンを見込んでおり、事業費は20億から30億リンギットに達する見込みです。
LNG需要の高まりとプロジェクトの意義
マレーシアでは、今後も産業と発電部門を中心に天然ガスの需要が増加すると予想されています。RGT Yan基地は、新たなLNG受入地点として、これまでの受入地点への依存を低減し、供給源の多様化とガス供給の安定性を図る役割を担います。
東京ガスグループは、経営ビジョン「Compass2030」に沿って「LNGバリューチェーンの変革」を掲げています。これまでに培った国際的なビジネス経験やノウハウを活かし、アジア諸国の発展とともに低炭素社会の実現に向けた取り組みを続ける考えです。
コメントと期待される効果
ガスマレーシアのアズリ・モハメド社長は、今回の契約締結をLNG・ガスバリューチェーンの発展において重要な節目とし、東京ガスやVTTIとの提携によって国際的な知見を活用し、マレーシアのエネルギー政策における位置づけを強化できるとコメントしています。
VTTIのトム・スミンクEVP Growthは、このプロジェクトがマレーシアにおけるガス市場の自由化を背景にしたグローバルなLNGターミナルプラットフォーム構築の一環であるとし、供給の安定性を加速させる要素として位置づけています。
東京ガスの海外事業カンパニー長、糟谷敏秀氏は、1992年から続くガスマレーシアとの関係を強調し、この新たな事業を通じてマレーシアのLNGバリューチェーンの構築に寄与する意向を示しました。
会社概要
ガスマレーシア社
- - 名称:ガスマレーシアベルハド(Gas Malaysia Berhad)
- - 設立年:1992年5月
- - 所在地:マレーシア・シャーアラム
- - 株主構成:MMC社(30.9%)、東京ガス三井HD(18.5%)、ペトロナス社(14.8%)
- - 事業内容:都市ガス事業など
VTTI B.V.社
- - 名称:VTTI B.V.
- - 設立年:2006年11月
- - 所在地:オランダ・ロッテルダム市
- - 事業内容:エネルギー貯蔵・ターミナル等のインフラ開発・運営
このプロジェクトは、マレーシアのエネルギーの未来において重要な役割を果たすと期待されています。