文化放送は、7月16日(火)より新プロジェクト「文化放送アーカイブス」をスタートしました。
このプロジェクトは、文化放送が72年の歴史の中で保存してきた貴重な音源や資料を改めてリスナーに公開するものです。
これまで、アーカイブという概念が浸透していなかったことから、多くの資料が倉庫に眠っていましたが、この春、かつて文化放送川口送信所内の倉庫に保存されていた資料が整理されたことから、今回のプロジェクトが実現しました。
倉庫内には、1952年(昭和27年)以降の放送台本や放送実績表、社内通信などが保存されており、今回、注目すべき発見がありました。
それは、あの国民的な人気キャラクター「アンパンマン」の作者であるやなせたかし氏が書き下ろしたラジオドラマの台本です。
発見された台本の一つに、『ミュージカル・ファンタジー「チーラッタ号最後の航海」』があります。
この作品は、作曲家・山本直純氏が音楽を担当しており、台本にはやなせ氏のこだわりが随所に感じられる詳細な指示が書き込まれています。
やなせ氏は1960年(昭和35年)頃から数年間、ラジオドラマの脚本制作に力を注いでおり、文化放送ではやなせ氏脚本作品が複数放送されていました。
1992~1999年には文化放送番組審議会の委員長も務めるなど、文化放送と深い関係を持つ人物でした。
「文化放送アーカイブス」では、これらの貴重なアーカイブ資料を、リスナーに楽しんでいただけるよう、様々な展開を予定しています。
具体的には、WEBサイトでのコラム連載(毎週水曜日更新)、11月4日(月・振休)に開催される「浜祭」での企画展開、特別番組の放送などが予定されています。
詳細は今後発表されていくとのことです。
初回コラムは7月17日(水)よりサイト(https://www.joqr.co.jp/qr/program/archives/)で公開されます。
文化放送の貴重な歴史を紐解く、この新プロジェクトにぜひご期待ください。