「EARTH FOODS 25」が示す日本発の食文化の未来
2025年に開催される大阪・関西万博では、地球の食の未来を見据えたシーン「EARTH MART」が注目を浴びています。このパビリオンでは、日本が誇る食文化やアイデアを集結させたリスト「EARTH FOODS 25」を基にしたコンセプト料理が発表されます。ここでは、その詳細と魅力を掘り下げていきます。
EARTH FOODS 25とは何か?
「EARTH FOODS 25」は、私たちの食の未来をより良くするため、日本が持つ食材や技術から選ばれた25種類の食品を指します。このリストには、長年受け継がれてきた日本の食文化が詰まっており、今後の食の可能性を探る手がかりとなるでしょう。例えば、米粉、抹茶、梅干しなど、誰もが知る食材が並びます。
気鋭のシェフたちが集結
パビリオン「EARTH MART」では、料理人としての個性が光る5名が選ばれ、それぞれが担当する食材を元に新たな料理の創作に挑みます。これまでの料理の枠を超え、地球の未来を見据えた新しい価値を提案するための試みが行われます。
- - リオネル・ベカ(ESqUISSEエグゼクティブシェフ)
フランス出身のベカは、ミシュラン二つ星を持つシェフであり、その技術を日本の食材と融合させ、独自の料理を展開しています。彼の担当は、椎茸、干し椎茸、寒天など、幅広い食材です。
- - サンティアゴ・フェルナンデス(MAZヘッドシェフ)
ベネズエラ生まれのフェルナンデスは、日本の旬の素材と西洋の技法を組み合わせて創作しています。高野豆腐、大根、わさびなど、多様な食材を担当します。
- - 石坂 秀威(SEA VEGETABLE料理開発担当/シェフ)
海藻を活用した料理開発に情熱を注ぐ石坂は、豆乳や昆布、海苔などの食材を駆使して新たな料理を生み出します。
日本の自然と和のハーブを大切にしたデザートを提案する加藤は、米粉やあんこ、抹茶といった素材の活用を行います。
地域の風土や食文化に根ざした料理を提供する桑木野は、餅やかんぴょう、こんにゃくなどを通じて、地域の魅力を表現します。
新コンセプト料理の開発
参加する5名のシェフはそれぞれの個性を活かしながら、総計25皿のコンセプト料理を展開します。この新しい料理は、2025年4月に開催される大阪・関西万博にて「EARTH FOODS 25」コーナーで展示される予定です。
料理人たちは、「EARTH FOODS 25」を提案することで、旧来の枠組みを超えて、新しい食文化の形成を目指しています。リオネル・ベカシェフは、万博の場で料理を通じて未来のビジョンを表現することの意義を強調し、各シェフが持つ料理の技やアイデアが融合した作品への期待を寄せています。
未来へのビジョン
万博における「EARTH FOODS 25」の展示は、日本の食文化が持つ未来の可能性を示す重要な機会です。料理を通じてエコロジーや社会問題への意識を高めるためのプラットフォームとしても機能します。訪問者は、地球の食の未来に思いを馳せながら、新しい美の形と楽しさを体験できることでしょう。
このような取り組みを通じて、私たちが日々食べているものがどのように作られ、どのように地球に貢献するのかを知るきっかけにもなります。大阪・関西万博の会場で、未来の食についての新しい価値観に触れてみてください。