玉野工場の水素供給設備
2023-10-23 11:54:24

岡山県玉野工場での水素供給設備が完工し未来のエネルギー供給を支える

岡山県玉野工場に水素供給設備完工



岡山県に位置する玉野工場は、先進技術の導入により水素関連製品の開発を促進するための新たな水素供給設備が最近完工しました。この設備は、1,000Nm³/hという大容量の水素ガス供給を可能にし、従来のエネルギー供給を革新する大きな一歩です。この大容量設備の建設後、高圧ガス設備の検査を完了し、正式に運用が始まりました。

今後の展開としては、ダイハツディーゼル株式会社との共同プロジェクトが控えています。このプロジェクトは、国土交通省の支援事業として採択された「海事産業集約連携促進技術開発費補助金」に基づいています。この補助金を活用し、玉野工場の新たな水素供給設備から自社の大型舶用エンジン(出力7MW)に水素を供給する計画が進行中です。

この事業の一環として、水素を35MPaまで昇圧させるための装置や、水素供給を制御するGas Valve Train(GVT)の開発が進められています。これによって、水素燃焼技術の開発も進み、燃料供給と大型機関の連携運転に関する新たな手法が確立される見込みです。これにより、水素をエネルギー源とした推進システムの技術開発も加速化します。

設備の中核をなす往復動圧縮機は、特に注目を浴びています。この圧縮機は、子会社である株式会社加地テックによって製造され、無潤滑環境下での高圧シール技術が適用されています。この技術は、水素サプライチェーンにおける圧縮機の高圧仕様を満たすために不可欠であり、将来的な水素供給インフラの整備に大きく寄与すると考えられています。

当社グループ全体としては、水素燃料推進システム技術や水素供給インフラに関する技術の開発に力を入れています。これにより、次世代燃料である水素の貯蔵・供給・利用に関する技術を取得し、持続可能で脱炭素化された社会の実現に向けた貢献を目指しています。水素エネルギーの可能性は、今後さらに高まり、様々な分野での利用が期待されています。私たちはその一翼を担い、積極的な取り組みを続けてまいります。

会社情報

会社名
株式会社三井E&S
住所
東京都中央区築地5-6-4浜離宮三井ビル
電話番号

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