宿泊業界を革新するトリプラ、BookandLinkを完全子会社化
宿泊施設向けITソリューションを展開しているトリプラ株式会社(東京都新宿区)は、連結子会社であるBookandLink社の株式を追加取得し、完全子会社化することを発表しました。これは、2024年8月20日に開催される取締役会において決議される予定です。
トリプラの目指す方向性
トリプラが掲げるミッションは「イノベーションで顧客を感動させる」ことです。宿泊施設向けには、自社予約の比率向上と会員獲得を目指し、予約エンジン「tripla Book」やAIチャットボット「tripla Bot」、CRM・マーケティングオートメーションサービス「tripla Connect」などの多彩なサービスを展開しています。これらのソリューションによって業界のDX化を促進し、宿泊施設の効率的な運営と収益性の改善を図っています。
施策の拡充と海外展開
さらに、東アジア(台湾、韓国)や東南アジア市場への拡大を視野に入れ、新たなサービス展開を行っています。2023年9月13日には、インドネシア向けにチャネルマネージャーサービスを提供するBookandLinkの株式を、日本政策投資銀行(DBJ)とともに取得しました。この結果、トリプラの持株比率は53.4%、DBJは46.6%となり、BookandLinkはトリプラの連結子会社として新たなスタートを切りました。
経営体制とサービス連携
BookandLink及びその子会社であるPT. SURYA JAGAT MANDIRI(インドネシア)の運営が始まり、海外展開を加速するための体制が整いました。また、両社のCEOであるPhilippe Raunet氏がトリプラの執行役員に就任し、更なるサービスの相乗効果を見込んでいます。
特に、2024年5月にはBookandLinkの主力サービスであるチャネルマネージャー「CHANNELKU」を、日本市場向けに改良した「tripla Link」を提供開始し、さらなる事業展開を進めています。
完全子会社化の意義
このたびの完全子会社化は、意思決定を迅速化し、企業全体の価値向上を図るための戦略の一環です。今後、トリプラ、BookandLink、SJMの連携を強化し、2024年2月に取得したENDURANCE TECHNOLOGY SOLUTION PTE. LTD.を含む連携を進めていく考えです。各社の得意とするサービスや技術を補完しあい、中国や東南アジアに重点を置く事業化を促進することで、アジアにおける宿泊施設向けのホスピタリティソリューションカンパニーの早期実現を目指します。
会社概要
トリプラは、2015年に設立され、2017年にはAIチャットボット「tripla Bot」の提供を開始しました。2022年11月には東京証券取引所グロース市場に上場し、その後も宿泊業界に特化した多数のSaaS型サービスを展開しています。代表者は高橋和久 CEOと鳥生格 CTOであり、今後も多様なサービスを通じて宿泊業界を支えていく考えです。
詳細な情報や最新動向については、トリプラの公式ウェブサイトを訪れてください。